夢恋転生


主人公・浅羽 響 (あさば ひびき)は、ありきたりな大学生活を送るごく普通の学生。
しかし彼は、ある日を境に夜な夜な不思議な夢を見るようになるのだった。徐々に鮮明になっていくその夢は、自分そっくりな橙子という女性の夢で、彼女は婚約者の修一郎という男性と仲睦まじい姿を見せていた。
だがある日、響は留学することになった修一郎と橙子が別れる夢を見る……。
朝、橙子と感覚を共有していた響は切なさに涙しながら目を覚ますのだが、響はそこで妙な違和感を感じていた。もそもそと起き出して鏡を見た響は、次の瞬間パニックに陥ってしまう。なんと、彼の身体は女の子の身体になっていたのだ!
とにかく大学へ行かなければならないと思った響は男装して学校へ行くのだが、さすがに彼女の伊万里 綾 (いまり あや)や友人たちから、なにか変だと疑われてしまう。そして、ついに綾に女性化がバレてひと波乱起きてしまうのだった。

そんな慌しい日々を過ごすうち、響は運命的な出会いを果たす。
それは、夢で見た修一郎にそっくりな男性で、橙子の想いに共感していた響は、当然のようにその人に想いを募らせていくのだった……。


≪シナリオ・プレイ感≫
 ある日目が覚めたら体が女性に変わってしまった主人公の話。
 ライターは小峰久生氏の名。

 TSシチュを題材にした作品っていうのは割かし珍しい方だと思いますが、概ね良く出来てたんじゃないかと思いますね。至って普通の男性だった主人公の体が突然女性化し、精神もそれに引きずられるようにして女性へと変わっていくという、TSモノ特有の心理描写が良く出来ていて。
 最初は女性になった身体を隠そうとやっきになって、女物の服を着るのを嫌がって男装していたのが、いつの間にか男らしくしようとすることに違和感を覚えるようになり、女の子らしい可愛い服を着るのを自然と思うようになったり、男だった時には煩わしかったはずの買い物を楽しめるようになったり、気付かない内に一日中鏡の前で服をとっかえひっかえ1人ファッションショー始めたりと、徐々に身体だけでなく精神面でも女性へと変化していく様をシナリオでは上手く描けており、堪能出来たように思います。

 ただまあ、女性になったことで他の男にときめき、流れに任せて身体を許して……、っていうのが作中少なからずあったりするのは人を選ぶかもですね。処女を捧げるのが全ルート共通してナンパしてきた男だったりしますし。
 ですけど、それほど気にならなかったのが正直なところでしたね、葉月としては。
 普通の作品に出てくるようなヒロインでそんなんやられたらあまり面白くないですけども、これの場合は男性から女性になった主人公自身なわけで、むしろそんな風に女心にときめいていく様が可愛らしく思えるっていう気持ちの方が強かったです。



 ブランドがブランドですし、一応純愛モノと謳っていてもま〜凌辱多いんだろうと思ってましたが、意外にそういうことは無かったですね。流されるままHすることにっていうのも結構ありますけど凌辱的ではないですし、いくらかある輪姦も主人公自身が望んでのものですし。ルートによっては母娘で誘ったりもしますしね。
 ですが欲を言えば、そういう凌辱ルートが1つ2つあっても良かったとは思いますね、正直なところ。ティンカーベルらしいガチ凌辱寄りなの。
 精神は男のまま、女である身体を散々に弄ばれて行く内に少しづつ心を変質させていき……みたいな感じのルートも欲しかったところです。生理も来てますし孕ませるっていうのもありでしょうし。



 その他で気になった点としては、美和単体でのルートがないことや、回想でオタ系友人の割合が他と比べてかなり多く取られてたりすることでしょうか。
 あと上でも触れましたが、女性化した主人公の処女を奪うのが街中でナンパしてきた男一択っていうのはちょっと残念でしたね。もう少しパターン多くても良かったと思います。

≪グラフィック≫
 原画家はななせめるち氏。
 CGは全80枚、差分は1〜13枚ほど。

 基本的には概ね可愛らしいと思いますしそれほど問題は無いんですけど、胸がやたら大きめだったり塗りが少し野暮ったく思えたりと、ちょっと人を選ぶところはありますね。個人的には気にならない程度ではあったんですが。
 あと、背景の描き方が少し適当だったようにも思えましたね。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲はなく、BGMは全16曲。
 BGMは明るめな曲調、落ち着いた曲調と、各種揃っている感じですね。出来としては普通といったところですが、悪くなかったと思います。

 ボイスの方も、特には問題なかったかと。キャラに合った演技をされてますしね。
 ただ、響役の榎津まお嬢ボイスはちょっと鼻にかかり過ぎな気はしましたね。過去作でも少し感じられたことなんですけども。

≪システム≫
 フルインストールで1.33G、ディスクレス起動可。

 クイックセーブ・ロードが出来なかったりするのは不便でしたが、それ以外ではプレイする上で問題になるようなことは無かったですね。
 ……しかし、今更ですけどティンカーベルのこのシステムの古さはどうにかならないものかなー、と。セーブするにもいちいちメニューボタン→セーブといった手順を踏まないといけないため、地味に面倒ですし。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全44シーン。
 全シーン共通してメインになるのは主人公兼ヒロインの響ですね。男の状態でっていうのはゲーム序盤と綾ルートの1つでの終盤であるくらいで、残り全ては女性化した状態でのシーンです。
 シーン毎の内訳は書いててややこしくなりましたので、今回は割愛。

 シチュとしては基本的には和姦寄りですね。シナリオの方でも述べましたが、雰囲気に流されるままするのにしても輪姦されるのにしても、凌辱なテイストは全体に渡ってほぼ皆無です。

 プレイ内容としては愛撫、フェラ、自慰、パイズリ、道具、各種体位といったところ。
 概ねオーソドックスなので占められており、それほど特殊なものはありませんでしたが、今作の場合はそれをするのがほとんど女性になった主人公なため、あまり退屈することはなかったですね。最初は戸惑いつつも少しづつ女性としての快楽に溺れていき、ついには自分から求めて男性を翻弄するまでに、といった、TSシチュならではの楽しみがありました。
 他では綾や美和とのレズ、母親を交えての3P親子丼、自分から誘っての輪姦なんかもありましたね。
 あと、自慰シーンの割合が非常に多め。全シーンのおよそ5分の1が自慰っていうのは今までやったのの中でも最多なんじゃないでしょうか。

≪気に入ってるシーン≫

初めての女性としての快楽を感じながら自慰する響/男子トイレの個室内、後ろに男の存在を感じながら自慰に耽る響/鏡で女になった自分の姿を眺めながら自慰する響/綾からの胸と秘所を愛撫され、キスされながら感じさせられていく響/綾と裸で重なり、キスしながら秘所を擦り合せていく響/胸と秘所で自慰し、喘ぐ様子を綾に見せ、実況していく響→ディルドウを付けた綾に責められる響/秀平に後背位で挿入され喘ぐ姿を美和に見せつけていく響/自分から美和を誘い、レズ行為に耽る響/メイド服を着て、秀平にパイズリフェラし、更に汚れたそれをフェラで掃除していく響/ラブホテルにて、名前も知らない男に挿入され、快楽に喘ぎおねだりしていく響/行為の余韻の中、欲求不満で自慰に耽る響/大学の講義中、秘所に入れられたローターで焦らされながら絶頂させられる響/強要されるまま、朱兵に見られながらバイブを使って自慰していく響/バイブを秘所に挿れたまま、秀平にフェラする響/母娘で秀平を誘い、翻弄しながら3Pに興じていく響と杏子/大学の片隅で、自分からフェラし、後背位での挿入をねだる響/母娘裸で重なり合い、精根尽き果てた秀平を誘って延々と快楽を貪っていく響と杏子/サークル部室にて、部員達のペットとして嬉々と乱交に耽っていく響

≪総評≫
 心身ともに男性から女性へと変わっていく心理描写はなかなか良く出来ていましたし、それによってえちぃシーンも満足行く出来と、TSモノとしてはまず良作と言える部類かと思います。
 少なからず粗はありますけども、なにか変わったのをやりたいと思った際には十分に選択肢に入れて良いんじゃないかと思いますね。

 08/10/26


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