テレビの消えた日
Day when television disappeared


――12年前。太陽系に新たな彗星が加わった。
新しい彗星はそれまであったどの彗星よりも巨大であり、彗星の持つ磁場は、地球への最接近時に大規模な電波不通をもたらした。

通称『テレビの消えた日』

地球から電波が失われた日、主人公・美作慎吾(みまさか しんご)は家族を失った。
父の上司でもある穂坂健一によって、引き起こされた電波障害を利用した事故によって……事実を知った慎吾は、穂坂健一に復讐することを誓った。

12年後――慎吾はひとりの新入学生と出会う。重なり合う記憶が告げる真実。
彼女は穂坂健一の愛娘、穂坂七海(ほさか ななみ)だった。

慎吾は、彼女をおとしめる事により、穂坂健一に復讐する事を決める。
愛する人間がボロボロになれば、あの男も、自分が味わった苦しみを知る事になるだろう……と。


シナリオ・プレイ感
 『テレビの消えた日』、家族を殺された主人公がその相手の娘を復讐のため凌辱していく話。
 ライターは柚子璃刃氏。

 前半部分の七海への調教と、それまでの選択によって分岐していく後半部分とに分かれるんですが、なんというか各キャラの思考など、雰囲気が一貫していないという印象。
 それまでずっと凌辱しておいて、後半になるといきなり脈絡なく犯していた相手に対して告白するとか。そして相手もそれを迷いなく受け入れると完全にプレイヤーを置いてけぼりにしてくれます。
 一応調教二日目辺りでいきなり主人公、ヒロイン共に『なんだろうこの気持ちは……』みたいな描写が入りますが、それでも無理あるだろと。
 で、その直後からはそれまでの調教展開とうって変わっての恋人としての日常。しかも、何の山場もなくあっさりと終わり、今までの展開はなんだったのかと思わせます。速攻でそれまで持っていた信念とか捨てる辺り、結局そこまでだったのかと。

 他のヒロインのシナリオも、題材である『テレビの消えた日』とは全く関係のない内容です。前半部での調教後に入るくせ、それについての話が一切ない辺り、前半の存在意義が更に薄くなってます。
 シナリオについては売女ネタに引いた程度で、特に中身のないシナリオでした。トラブル起きる→悩み解決→えちぃ→終了後エンドと、シナリオに入って正味2、30分あれば終わります。
 というか、幼なじみで開始時点から十分好感度が高いであろう真尋はいいとしても、初対面の奈穂、流琉と開始数日で完全にフラグを立てるとか、好かれるの早過ぎですね。
 あと、真尋バッドエンドで取って付けたように七海暴走→エグイ描写をする意味が分かりませんでしたね。指切断て……。これまた一切の脈絡なくいきなり発生しますし、妙にねちっこいです。

 エンドは七海ノーマル・トゥルー・バッドと、真尋グッド・バッド、残り二人それぞれにエンド一つづつと7つ。
 物語の真相については七海トゥルーエンドにて判明します。まあ、それなりには良かったと思いますが、全体の評価を上げる程のものではありませんでした。

グラフィック
 CGは全40枚と少な目。差分は4〜10枚少々といったところですね。

 全体的に細く、明るめな絵柄。
 綺麗っちゃ綺麗ではあるんですが、凌辱モノらしくはない、というのが正直なところ。こう、黒さを感じさせないというか、作風には合っていなかったような。

サウンド・ボイス
 ボーカル曲はmonet嬢の『光指す世界』。
 BGMは鑑賞モードがないので数不明。凌辱シーンなどの暗めなのと、日常シーンでの穏やかなのが半々くらいです多分。
 
 ボイスの方は下手な方もおらず、良い演技をされてるかと。
 金田まひる嬢のはキャラにかなり合ってますね。まんまカニでしたが。

システム
 フルインストールで840MB、ディスクレス起動可。
 特に使いづらくはなかったですが、セーブでの確認がないのが不親切でした。

えちぃ
 回想は全79シーン。内訳としては七海:76、真尋:1、菜穂:1、流琉:1。
 サムネイルだけのため、どのシーンか分かりづらい気がしました。

 ほぼ全部を占めるのは前半部分での七海への調教ですね。選べる調教は25種類あり、一つの調教につき三段階存在します。
 シチュとしてはキスや各種愛撫、フェラやパイズリなどのオーソドックスなものや校内や公園での露出シチュですね。他の学生をけしかけて輪姦させるシチュも一つ。
 他ヒロインには一つづつ、一回本番して終わりです。割り当てられたCGも一つきり。

 尺は全体的に短めですね。大体1、2分で終わります。スキップだと10秒程。
 内容としては薄めですし、長さも短めなため、実用性も低いかと。使う前に終わります。
 ですのでえちぃシーン目的だと肩透かしを食らいます。

総評
 調教モノがしたかったのか純愛モノがしたかったのか、いまいち理解に苦しむ作品。
 唯一の強みであるグラフィックも凌辱としてはあっておらず、肝心のシーンの短さがそれを活かしきれていない印象。
 物語の真相よりも真尋バッドのがインパクト強過ぎなのはどうかと……。


もどる