奴隷将校クラリス
〜白濁のグローリエ〜


時は20××年。
世界は、新生ナフド王国を宗主とする東側新連邦国家群と、西側のバクシア共和国を盟主とする新経済ブロックに二分されていた。
両陣営の均衡が続く中、ある時、それが崩れる事態が起きる。西側陣営の謀略により、ナフド王国側の重要人物が複数人、バクシア共和国の手に落ちたというのだ。
その中には、ナフド王国の英雄的存在『司令官クラリス』
そして、『王女ソニア』の姿があった。
バクシア特務機関の隊長である主人公マルキに与えられた任務は、2つ。

『司令官と王女を尋問し、機密を引き出せ』
『国の中枢である彼女らを調教し、洗脳せよ』

こうして、淫蕩にまみれた尋問調教の幕は切って落とされる……。


≪シナリオ・プレイ感≫
 相対する陣営の司令官と王女を尋問と称し調教、洗脳していく話。
 ライターはannmin氏、イルカ氏の2名。

 相手国を操るための操り人形へとヒロイン達を変えていく、という触れ込みでしたし、ひたすら調教して性奴隷へと堕としていくような、まあ言ってみればオーソドックスでよくある風なのだと予想していたんですが、良い意味で裏切られた感じですね。
 主人公が軍の命令とは別の独立した目的を持って動いており、そこにヒロイン達や軍上層部などの思惑が絡んできたりと、凌辱モノとしては結構シナリオ面でも頑張ってます。少しづつ真相が明らかになっていく様は個人的には割と面白いと思えましたし、少なくとも続きが気になると感じさせてくれる程度のレベルには達していたかと。

 ヒロインが全員高潔な心を持った、精神的に非常に強い女性として描かれており、いくら犯そうと辱しめられようと全く堕ちません。
 ヒロイン中、レイミは最初から協力者となっておりシチュ的には凌辱でも実質双方同意なのはともかくとしても、クラリス、ソニアの方は体が調教に順応して快楽を得るようになっても、その精神が折れることはまずありませんね。唯一完全に堕ちるのは最も条件が求められるエンド1つくらいで。
 そうした彼女らの強さに対しての主人公の反応がどちらかというと敬意を持ったそれであり、主人公自身の目的も彼女達を奴隷へと堕とすことではなく自身の目的へと組み込むことのため、調教を施すことは手段でしかなく目的ではなく、上記の通り従順な奴隷へと堕としていく感じではないですね。ラスト近辺とか、お互いに信頼関係というか、双方の能力を認め合ってたりします。

 まあ、序盤からそういう展開を匂わせる描写は随所に挟んできますし、唐突な感じはしなかったので良かったですね。
 そうした展開にすることに嫌悪感を覚えるようなことも無かったですし、それよってえちぃシーンの雰囲気が温くなってしまうようなことはなく、良い感じに凌辱シチュも濃かったですし。
 シナリオ性とえちぃシーンの質量と、どちらも中途半端になることの無いバランスでまとめられていましたね。

 ゲーム期間は30日+α。ラスト近くの1日は固定イベントなので、実際はおよそ29日間でしょうか。
 構成としては大半はヒロイン達を調教するためのSLGパートであり、その合間を縫って挿入されるAVGパートでシナリオを進行させていく作り。

 SLGパートは1ターンにつき2、3回の調教をヒロイン達に施していくパートですね。ある意味、えちぃシーンと同格以上の今作の見所となっています。
 ディレクターの方もスタッフ日記で述べていますが、ゲームとしての作り込みに非常に力が入れられており良く出来ているため、気付けばいつの間にか熱中していたりしますね。
 調教を行うことによりヒロイン毎の肉欲値、マゾ値、服従値といったパラメータを上げていくのが目的となります。
 ヘルス値(ヒロインの体力)が多ければ調教の効果も上昇しますが、かといって必要以上にあるとメンタル値(マックスになると次の調教の効果が大幅アップする快楽状態に出来る)が上がり辛くなってしまい、といった兼ね合いが重要になってきますね。各調教は少し時間が経てば再度選択可能になるため、効果の高い調教で快楽状態を狙うか、それともそういったのは快楽状態まで温存しておくか、なども考えどころ。
 このパートで特筆すべきはやはり、調教によって訪れる結果に一切のランダム要素が存在しないことでしょう。同じ状況において同じ選択をしたのなら、絶対に同じ結果が返ってきます。
 運によって結果が変わりはしないため、どの順番で調教を行い、唯一の数値への干渉手段である薬物投与をどのタイミングで行えば最良の結果に行き着くのかと、詰め将棋をする感覚でハマれましたね。

 また、各ヒロイン毎のパラメータの合計+主人公の計画達成度のボーナスがエンド時にハイスコアとして記録されていくため、少しでも多くの点数を狙ってのハイスコアアタックも楽しめますね。シナリオをほぼ終えてからはもう完全に『詰めクラリス』状態。
 別にハイスコアは数万点台だろうと数百万点台だろうと攻略には全く関わっては来ませんし、難易度もノーマルとハードの2つが用意されてはいますがそれによって展開が何か変わることはありません。
 けれど、だからこそ燃えますね。意味は無いことではありますが、意味が無いからこそ、そこにやりこむ価値を見出してしまうのが人のサガ。

 エンディングはクラリス、ソニア、レイミの3人にグッドエンドとバッドエンドが各1つづつと、完全奴隷(クラリス奴隷化)エンド、計画完遂(ハーレム)エンド、そしてその他のバッドエンドとして敗北エンド、刺殺エンドといった全10。
 各ヒロインのAVGパートで得た好感度や各種フラグ、調教状況など、結構な要素が絡んできますので難易度はちょっと高いかと。ヒロイン毎のエンディングは基本的に好感度を重点的に上げる+計画達成度を上げていけば良いものの。
 ブレンダ、エメリアにも好感度は設定されていますが彼女達のルートは無く、サブヒロイン扱いですね。
 この2人の好感度については新薬の開発、資金提供に影響してきますので折を見て取得した方が。特にブレンダのは条件を満たした状態だとラストで全パラメータ2倍の薬品が使えるようになるのでハイスコアアタック時に必須です。
 一度エンディングを見ると次週からは開始時のステータスアップや資金の追加などの中からクリア特典が選べるようになりますので、とりあえず何かしらのエンドを見て再プレイすると楽ですね。攻略的にもスコアアタック的にも。

 キャラとして好きだったのは王女であるソニアでしょうか。
 クラリス、レイミと比べると精神的にも幼いですし、快楽に屈してしまう体に逆らえず……といった場面も2人よりはありますが、彼女も完全に屈しはしませんね。
 子供ながらの弱さと強さに、王女としての芯の強さというか、そういうのが描けていたと思います。
 クラリスの方は舞台となるのが軍施設内という閉鎖空間であるのがネックになっていますね。司令官としての魅せ場はやはり戦場においての部隊指揮とかでしょうし。
 少しばかり回想として彼女の指揮する様子を入れてみるとか、彼女の残してきた戦績について主人公に語らせるなどしても良かった気はしますね。まあ、最後まで牙を折らない様は魅力ではありましたが。
 レイミは献身ぶりも良かったですね。彼女のエンドでの言葉を交わす必要も無く腕を抱き締める場面は好きだったり。

 ちょっとした不満点としては、出来ればクラリスのみでなくソニアにも奴隷エンドが欲しかったことと、ブレンダ、エメリアをもっとシナリオに絡ませて欲しかったことでしょうか。彼女らが主人公に入れ込む理由とかはもう少しあってもと。

≪グラフィック≫
 原画家はトシゾー氏、丹下ゲンタ氏、黒崎寛哉氏の3名。
 CGは全96枚、差分は2〜7枚ほど。
 『機械仕掛けのイヴ』から比べて、立ち絵の質も良くなっていますね。違和感を覚えるようなことも無くなり改善されてます。欲を言えば斜め向きなのばかりなので違った感じのも欲しかったです。
 CGの方の質も相変わらず良い感じですね。前回と同じく汁気にかなり力が入っています。肉感に汁の描き方なども以前よりもあったように思えました。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲はSATOMI嬢でOP『鋼鉄のオブリージュ』。
 『Dea Ex Machina』もそうでしたが、谷川氏は良い詩を書いてくれますねー。
 音楽鑑賞でフルverを聴けるのもこの系列の良いところ。
 BGMは全10曲。
 全体的に水準以上のレベルは保たれていますね。メインとなるのは静かで落ち着いた曲調、暗めな曲調のものでしょうか。
 
 ボイスの方はメインヒロイン役の深井晴花嬢、青川ナガレ嬢、咲ゆたか嬢、サブヒロインの2人と、総じて良い演技されてるかと。
 深井晴花嬢は結構好きですので満足でしたね。前回は中ボス+ラスボス役でしたし、彼女が主役張るのはあまり無いですし。

≪システム≫
 フルインストールで1.35G、ディスクレス起動可。
 前回と同じく、ウィンドウの上部から音量調節、メッセージ速度等を設定するタイプですね。設定内容も増えて使いやすくなってます。
 ただ、一度見たシーンはスキップ出来るようになりますが、AVGパートや次週以降のプレイで初めて見るシーンには適用されないのがちょっとマイナスでしたね。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全85シーン。内訳としてはクラリス:30、ソニア:24、レイミ:14、ブレンダ:3、エメリア:2、複数:12。

 9割以上のシチュはクラリス、ソニア、レイミへの尋問調教シチュですね。
 レイミは条件を満たすと中盤辺りから尋問可能になるため、大半のものは他の2人に集中しています。まあ、それ以前でも3Pシチュで積極的に責め役として協力してくるので彼女のが少なく感じはしませんでしたが。
 各ヒロインのグッドエンド、サブヒロインでブレンダでの新薬の実験、エメリアでの情報の代価として和姦が入ったりしますが、全体を通して容赦などの類はあまり無いですね。抵抗するヒロインを無理矢理に犯していき、回数を重ねていくにつれ、心は屈さずとも体は……といった風になっていくのが堪能出来ました
 レイミのは他2人と違って最初から彼女の同意の下なので凌辱というのははばかられますけど、だからといって雰囲気が温くなることは無かったですね。

 プレイ内容はフェラ、バイブ、シックスナイン、パイズリ、アナル、各種体位、媚薬、SMなど、調教モノとして必要なのはおよそ網羅されてます
 また、何かしらの拘束が施された状態でのものがかなりの割合を占めていますね。縄にボンデージ、十字架によるはりつけなど、各種取り揃えられています。和姦シーンですらそうしてくる辺りにスタッフのこだわりを感じますね
 尺も全シーンに渡りそれなりにありますし、内容としても全体的に濃い目でなかなか満足出来ました。

 クラリスのみ将校や彼女の部下に対しての奉仕や輪姦がいくつかと、一度だけ獣姦がありますが、それ以外は全て主人公からのもののみとなっています。
 各ヒロイン毎のプレイ傾向としては、クラリスはオーソドックスに上記シチュを一通り、ソニアはロウソクや鞭、電流などを使った被虐シチュやアナル、レイミは各種器具やナノマシンを使って感覚変化させた状態で、といった感じでしょうか。

 概ね良かったものの、少し不満だった点を挙げるとすれば、再度調教を行う際、テキスト差分があったりすると良かったかなと思いますね。

≪気に入ってるシーン≫
クラリス
『口唇奉仕命令』フェラを強制され、床に流れ落ちた精液を秘所を弄られながら舐めさせられるクラリス/『着席拘束』椅子に拘束され胸にクリップを挟まれたままバイブ責め、挿入されるクラリス/『天地反転凌辱』拘束されたまま、逆向きにフェラさせられ、犯されるクラリス/『拘束衣快楽調教』拘束されながら、対面座位により快楽を覚えさせられるクラリス/『浣腸アナル姦』薬品を浣腸されたままアナルを犯されるクラリス/『御前凌辱』ソニアに見られていると気付かないまま、視覚と聴覚を奪われ、快楽に喘ぎながら犯されるクラリス/『メイド衣装調教』スカートををたくし上げ、クンニにより絶頂させられるクラリス→正常位で犯されるクラリス/『メイド着フェラチオ』メイド服を着せられ、胸にピアスをはめられたままパイズリフェラさせられるクラリス/『メイド任意奉仕』自分の意思で対面座位で挿入させられるクラリス/『記憶と追憶』今までの行為の光景をディスプレイで見せられながら背面座位で挿入されるクラリス
/『奴隷将校クラリス』完全に奴隷化し、従順に輪姦されるクラリス

ソニア
『磔拘束3穴バイブ』十字架にはりつけにされたまま、口と両穴にバイブをはめられ絶頂するソニア/『直立窒息レイプ』はりつけにされ、器具により首を絞められながら犯され絶頂するソニア/『ギロチンフェラ』首枷をはめられたままフェラさせられるソニア/『エビ反り吊るし』縄により宙に浮かされながら後背位で犯されるソニア/『野外バイブ散歩』服の下にバイブをはめさせられたまま野外を連れ回され、人に見られていると感じながら絶頂するソニア/『天地反転69』縄に逆さで吊るされたままシックスナインさせられるソニア/『吊るし拘束凌辱』棒に手と足を拘束されたままで犯されるソニア/『ナノマシン苦痛変換』ナノマシンにより快楽を苦痛と感じさせられたままで騎乗位、それにすら絶頂するソニア/『凌辱ネット配信』背面座位で犯される姿をネットで流されるソニア/『胸部電流凌辱』ボンデージ姿で拘束され、胸に流される電流に絶頂するソニア/『神経被虐凌辱』全身に付けられた器具に感度を上げられたままで犯されるソニア/『正装被虐凌辱』正装のまま、ロウソクを垂らされながら犯されるソニア/『神経被虐凌辱2』快楽を苦痛と感じるよう操作され、ロウソクを垂らされながら犯されるソニア/『機密回線凌辱映像』三穴にバイブをはめられ絶頂する姿をネットで流されるソニア/『変わる本質』拘束され、ナノマシンと器具により感覚制御されながら挿入されるソニア

レイミ
『透過視姦』ガラス越しに部下がすぐそこにいる場所で背面座位で挿入されるレイミ/『多重感度制御』与えられた感覚を全身に送るボンデージを着せられたまま挿入、絶頂させられるレイミ/『絶頂制御プロセス』器具により絶頂を制御されながら騎乗位させられるレイミ/『ナノマシン感度実験』ナノマシンにより胸の感度を上げられ、胸を弄られながら挿入され絶頂するレイミ/『ナノマシン最終実験』全身の感度を上げられたまま挿入され、絶頂させられるレイミ/『敬愛と追従』メイド服を着せられ、正常位で挿入されるレイミ


ブレンダ
『試験薬テスト2』自分からパイズリフェラし、騎乗位で奉仕するブレンダ/『試験薬テスト3』薬の副作用で暴走した主人公により無理矢理パイズリさせられ、後背位で犯されるブレンダ

エメリア
『代価と報酬2』エメリアからのフェラ→正常位で挿入されるエメリア

複数
『ブラインド69』目隠しされ、結合部をレイミに舐められながら犯され、絶頂させられるクラリス/『Wパイズリ』レイミ、クラリスからのWパイズリ/『W後背位』レイミにロウソクを背中に垂らされ、秘所を弄られながら犯されるソニア/『体重ね騎乗位』レイミにクリトリスを弄られながら騎乗位で犯され絶頂させられるソニア/『両穴協力責め』拘束され、持ち上げられながら犯されるソニア→ディルドゥをはめたレイミを加え、二穴責めされるソニア/『凌辱調教命令』拘束されたまま両穴にバイブをはめられ、クラリスに胸へと電流を流されながら、レイミにバイブ責めされるソニア/『ナフド4P』ソニア、レイミからのWフェラ→向かい合いながらキスをする、主人公に挿入されるレイミとディルドゥをはめたクラリスに挿入されるソニア/『白濁のグローリエ』後背位で挿入されるソニア、平行してクリトリスと秘所を弄られるクラリス、レイミ

≪総評≫
 えちぃシーンの質量、ゲーム性と高い水準を持った作品ですね。
 特にゲーム部分の質は良く練られており、えちぃを抜きにしても楽しめましたね。今年出たのの中でも最高の出来だったと思います。
 シナリオも調教モノとしては頑張ってますし、十分に良作と言えるレベルじゃないかと。

 08/05/06


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