操心術3
Studio 邪恋


霧生 貴樹(きりゅう たかき)は鷹羽宮学園の2年生。
変わってるというほどでもないけれど、少々子供っぽくて内向的。
なにかというとすぐ女談義に花を咲かせる友人たちに呆れつつも、なんとか折り合いをつけて学園生活を送っている。

目下のところ、彼の頭痛の種は年の離れた従姉のこと。
学園の生物講師であり、生命工学の准教授でもある綾河 春生(あやかわ はるき)は、やることなすことがとにかく破天荒。
冗談か本気かわからないきわどい暴言連発の授業を行い、日々実験台を探しては犠牲者を出しまくる正統派(?)の厄災美人教師だ。

ある日、貴樹はクラス委員長の吉峰 麗(よしみね れい)と共に無理矢理つきあわされた春生の実験で、驚くべき力を手に入れる。
人の心を自由自在に操る力。
どんな嘘でも信じ込ませ、どんな無茶でもいいなりにできる圧倒的な力。

一方、時を同じくして、学園内で『フレンズ』という怪しげなサークルが流行りだす。
活動内容の詳細は不明だが、参加した者は必ず幸せになれるという。
しかも誘われるのはなぜか女学生ばかり。

廃部寸前の新聞部を立て直した1年生・剣崎 沙織里(けんざき さおり)は、持ち前のバイタリティを生かして『フレンズ』の謎に挑む。

ふたりの出会いが数奇な運命を紡ぎだす
交錯する理、暗躍する存在
偶然、必然、操作、強制
そして…


≪シナリオ・プレイ感≫
 ライターはおくとぱす氏。

 『操心術2』は『1』とは別舞台でのものでしたが、今回は『1』、『2』の正当な続編といった位置付けとなってますね。男女それぞれの主人公もそれぞれの主人公の子供だったり、旧作ヒロインが再登場してきたり。まあ過度にそういう要素が出てくるわけでも無いですし、これまでのをやってると更に楽しめるといった程度なので、今作のみのプレイでも問題は無いでしょう。
 ……というか、吉峰麗は多次元同時存在でもしてるんでしょーか。イハド○ルカばりに。

 シナリオの構成としては男主人公の霧生貴樹、女主人公の剣崎佐緒里といった2人の主人公それぞれの視点から見たいくつかのシナリオからなり、各シナリオを終わらせる毎に新たなシナリオが選択出来るようになっていくといった作り。
 で、それらを読み進め、ザッピングしていくことで少しづつ話の真相が明らかになっていき、最後へと繋がっていく、という感じ。単純にやるだけゲーだと思ってましたけど、敵との駆け引きなども絡んできたりとそれなりに楽しめましたし、出来としてはそう悪くは無かったんじゃないかと思います。



 このブランドの売りであるMCシチュもいつもながら良い感じですね。ライターのおくとぱす氏、ディレクターのざくそん氏と、スタッフがMCシチュにこだわりある方なこともあって、MC好きのツボを心得たシチュが多めですね。
 意思とは無関係に好き放題に操ったり、異常を異常と感じられなくして犯したりと、ヒロインの体と心を弄ぶようなシチュがバリエーション豊富に用意されてました。

 ただ、MCシチュ自体はは概ね満足行く出来ではあったんですけど、単純な実用目的でプレイするとちょっと肩透かしをくらう感があったのは確かだったように思いますね。
 なんというか、『催眠を掛ける』という行為自体にはかなり比重が置かれていて作り手のこだわりも感じられはするんですけど、『催眠を掛けたその後』っていうのにはそれほどこだわっていない、というか。
 基本的にMCモノって、催眠術を掛けて本番になだれ込むのが多いんですけど、この作品の場合は催眠シチュを描くのが第一にあって、その後の本番にはそんなに力を入れてないように思えました。
 催眠術を上手く活かしたシチュが多いのは良いんですが、催眠を施して異常な行為により絶頂を迎えさせて終わり本番には至らないのも結構あったり、本番に入っても全体的に催眠を掛ける過程よりも尺が短く、始まったと思ったらすぐに精液出して終わることが多かったりと、抜きゲーとして考えると正直物足りなさがありましたね。

 また、寝取られシチュなど他の男にヒロインが犯されるようなのもそれなりにあったりなので、そういうのが苦手な人はちょっと注意しといた方が良いとは思います。



 あとはとりあえず、旧作ヒロインの名前がところどころで出るものの、出すなら出すでもう少しちゃんとした出番とか用意しても良かったんでないかなー、とか。
 他人を操る能力を得た初期、まだ自分でも不明な点の多いそれを母親やその家族(『1』ヒロインの美桜乃、美也子)に使って練習してみた、という下りが地の文でいくらか触れる程度で終わったりでしたし。

≪グラフィック≫
 原画家はサークルひとり氏。
 CGは全84枚、差分は1〜5枚ほど。

 前作は塗りなんかの面でかなり人を選ぶ感が強かったですけど、それと比べると随分万人受けする絵柄になってますね。キャラの体の描き方や色の塗りと、全体的にバランス良く印象の良いものになってます。良い絵師見つけましたね邪恋。
 というか、過去作ヒロインのシーンがいくらかあるものの、良い意味で画力が違うために最初素で誰だか気付かなかったんですが。紹介CGなんかでも思いっきり顔出ししてるのに。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲は片霧烈火嬢でOP『隷堕のロジック』、BGMは全14曲。
 BGMは日常シーンなんかでのほのぼのとした曲調のがいくらかある程度で、全体的にはシリアスなシーン、えちぃシーンの際の暗めで落ち着いた曲調、アップテンポな曲調のものがメインですね。作風には合っていましたし、シーンの緊迫感を表現出来てたりと、出来としては悪く無かったと思います。

 ボイスの方も特には問題無いですね。概ね上手く演じられてたと思います。青川ナガレ嬢の腹黒キャラっていうのはあまり見ないですし珍しかったですね。

≪システム≫
 フルインストールで952MB、ディスクレス起動可。
 クイックセーブ・ロードが無いのがちょっと不便ではありましたが、それ以外に必要になるのは大体揃ってましたし、特に問題無かったですね。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全54シーン。内訳は沙織里:7、麗:8、伊吹:2、春生:4、志穂:2、複数:17、その他:14。
 ヒロインの1人が主人公なこともありややこしく、どう分類したものかと。

 シチュとしては正気のまま同意の上でといったのはいくらかある程度で、全体的に薬によって得た力を使って催眠を掛けて好き放題に操って、といったのがメインとなってますね。異常な状況を異常と感じられないようにしてだったり、普通なら性感を感じないようなことによって身体を昂ぶらされてだったりと、体と心を同時に操り、弄んでといった。
 基本的に凌辱テイスト強めですが、麗に関しては男主人公の恋人であるためか、恋人になった上で好きだから色々と悪戯したい、みたいなところがありますね。

 プレイ内容はキス、愛撫、フェラ、自慰、各種体位、道具、アナル、といった感じ。催眠術を組み合わせた上でのものがほとんどとなっており、アブノーマル色強めですね。

 とりあえず、シナリオの方でも述べたようにMCシチュとしては良いものの、実用目的で見るとちょっと物足りなさがありましたね。催眠に対しての強いこだわりは感じられるんですけど、その後の本番の方は尺も微妙だったり。
 個人的にMCモノは好きではあるんですけど、抜きゲーであるからには『催眠行為』それ自体ではなく、『催眠を活かしたえちぃシーン』を見たいわけで。そこら辺に、作り手とのギャップを感じたように思います。

≪総評≫
 他ブランドのMCモノと比べて催眠自体に力を入れてはいるものの、実用ゲーと考えると正直いまいちな感の強めな作品でしたね。別にこだわるのが悪いわけじゃないんですけど、エロゲとしてはやっぱりもう少し本番とかに力を入れても良かったんでないかと。

 09/01/21


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