娼姫レティシア
〜今宵、王女は春を売る〜


豊かな自然に恵まれたエストール王国。
百年以上に渡って安定した王政が続いていたが、一年前に国王が病に伏せり、以降は王妃が国王の代行として政治を行っていた。
そんな折、大臣によるクーデターが勃発する。結果、国王は幽閉され、王女と王妃は囚われの身に。
クーデター自体には成功したものの、国民の反発を恐れた大臣は、表向きはそのままに、自分が裏で王妃を操ることにした。
国王を人質に取られた形のため、王女と王妃は大臣に従う他はない。二人を真の意味で傀儡にしようと考えた大臣は、高級娼館「クルチザンヌ」の主である主人公に二人の調教を依頼。同時に、二人を近隣諸国との外交の道具に使おうと考える。
ふたりは表向き「遠国への外遊」ということで馬車に乗せられ、その途中で気絶させられて「クルチザンヌ」に運びこまれる。
完全な娼婦になるまでは、館から出ることは許されない。
王女と王妃は高級娼館にて、秘密裏に諸外国の王族貴族へと奉仕をおこなっていく。


≪シナリオ・プレイ感≫
 大臣により囚われた姫君と王妃を高級娼婦へと堕としていく話。
 ライターは秋月耕太氏。

 凌辱モノでよくあるような『凌辱者により行われる理不尽な凌辱により、その心を無理矢理に変えさせられる』といったタイプではなく、『望まない売春をさせられていく内に、それによる快楽に“自分から”その心を変えていく』というコンセプトは意外と斬新で興味を抱き手を出して見ましたが、そういったシチュエーションを十分に堪能出来たように思いますね。

 ライターに前作である『淫堕の姫騎士ジャンヌ』と同じく本職の官能小説家の方を起用していることもあって、与えられる快楽に徐々に理性をとろとろに蕩かされ、堕ちていくヒロインの様子が、良い具合にねちっこく描写出来ていました。
 レティシアの方は少女としてのうぶさからくる潔癖な精神がこれまで全く知らなかった快楽に浸っていく内に少しづつ変化していく姿が、カトリーヌの方は長年抱かれることなく持て余していた熟れた身体からの欲求に売春を通して従順になっていく姿が、それぞれのヒロインの視点から丹念に描かれていましたね。

 嫌がるヒロインを娼婦へと堕としていくのが目的ではあるものの、作品の雰囲気はそれほど暗めでもないですし、アブノーマルなシチュも少なめなので(あっても快楽寄りの輪姦ぐらいまで)、凌辱モノとしては初心者なんかでも結構プレイしやすい部類に入るかと思いますね。重苦しくなることなくヒロインが快楽に溶けていくのを楽しめます。
 ですけども、凌辱としては物足りなく感じる人はいるかもですね。作風的にしょうがないところはありますが。まあ葉月の場合はヒロインが堕ちていく姿を見せてくれれば基本的には満足なので構わないんですが。



 ただ、概ね満足の行く出来ではあったんですが、低価格帯であるための物足りなさっていうのは感じられましたね、それなりに。

 それが最も感じられたのは、全体としてのボリュームに難があること
 プレイ開始早々にレティシア、カトリーヌどちらのルートを攻略するか選択することとなりますが、それ以降最初から最後まで一本道となっており、分岐することもなくエンディングに向かいます。2人とも基本的な展開が同じことも手伝って、結構さくっとフルコンプ出来てしまうんですよね。なので、シーン毎の尺は十分ではありはするものの、全体としてのボリュームはそうそこまで多くはありませんでした。
 こうしたボリューム面での問題は低価格帯作品としてはそう珍しいことではないんですが、質の面では低価格ということを抜きにしても優れているからこそ、この価格帯としてネックになる部分が尚更に際立って見えてしまう、というか。前作がミドルプライスでボリューム多めだったことも少なからず影響してますが。

 正直、少しくらい値段設定高くしても構いませんからもっとボリュームある作品として堪能したかったのが本音でしたね。
 母娘を絡ませての3Pルートだったり妊娠ルートだったりと、いろいろやりようありそうな余地は十分以上にありましたし。また、客を取らせる合間合間に各種調教を施して、それに合わせて訪れる客とシチュとが変化していくといった感じにも出来そうですしね。それだったら作品的にものっそい空気だった娼館の主にも日の目も当たったと思います。

≪グラフィック≫
 原画家は恋泉天音氏。
 CGは全39枚、差分は1〜12枚ほど。

 艶っぽさが感じられる、肉質溢れる絵柄ですね。指が食い込み形を変える胸や尻の質感なんかが良く出ていました。悦楽に蕩ける表情もえっちかったですしね。立ち絵、CGと崩れることなく安定していますし、特に文句の付け所が無い出来でした。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲はなく、BGMは全9曲。
 ファンタジー色が強く押し出された曲調のものがメインですね。極端に暗くはなく、明るくもないといった感じ。えちぃシーンのBGMなんかは淫靡な雰囲気が出ていてとても良かったんじゃないかと。

 ボイスの方は特に問題ないですね。演技も良い具合に上手かったですし。天天嬢の息遣いとか好きですね。蕩けた感じが出ていて。

≪システム≫
 フルインストールで1.05G、初回以降ディスクレス起動可。

 進める上でそれほど問題なんかはなかったですけど、ホイールで読み進められない、右クリックでウィンドウを消せないなど、それなりに不満点は見られましたね。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全21シーン。内訳としてはレティシア:10、カトリーヌ:10、その他:1。
 レティシア、カトリーヌと、それぞれシーンの絶対数自体は少し少な目と感じてはしまうものの、1シーン毎の尺は非常に濃密となっているため、実際のところ不満に感じることは少なかったですね。

 シチュとしては最初は自分の意思に関係無しに娼婦として客を取らされることとなるため無理矢理にといった感じではありますけど、早い内から快楽にとらわれ始めるのが彼女らの思考から読み取れますので、それほど凌辱色というのは感じなかったですね。中盤以降は自分からも進んで快楽を味わおうとしてきますし。
 プレイ内容は愛撫、フェラ、パイズリ、手コキ、各種体位、アナル、輪姦といったところ。オーソドックスなのがほとんどですし、凌辱シチュが苦手でも割かしやりやすいかと思います。複数の客を相手にしてのもそれなりにありますけど、そういうのは大体快楽寄り、ヒロインの方からも望んでといった風なので。

 ただ正直、やっぱり個別のみではなくて母娘を絡ませてのシチュはいくらかでも欲しかったですね。2人ともクリアしてからのおまけで1シーンあるだけでしたし。

≪気に入ってるシーン≫
レティシア
ファーストキスを奪われ、胸と秘所を愛撫されて初めての快感に慣らされた後、処女を奪われるレティシア/初めての客からのキスに蕩かされた後、手コキ、フェラさせられるレティシア→足を持ち上げさせられたまま秘所愛撫、クンニに喘がされ、正常位で挿入され絶頂するレティシア/浴室にて、体中にローションをまぶしたままパイズリさせられるレティシア→騎乗位させられ、胸を揉まれながら自分でGスポットを擦りながら絶頂するレティシア/踊り子の服を着せられたまま貴族達の集まる中でストリップショーをさせられ、羞恥快楽に蕩けて自分から卑語を交えながら自慰を披露、絶頂と同時にぶっかけられるレティシア/仇敵からのキスと愛撫に蕩かされ、フェラするレティシア→快楽に堕ち、自分から挿入をねだり、その虜となっていくレティシア/貴族達を自分から誘惑し、体全てで奉仕していくレティシア/娼姫として、騎乗位で仇敵を手玉に取るレティシア

カトリーヌ
キス、胸愛撫、クンニに蕩かされ、正常位で挿入され絶頂させられるカトリーヌ/娘ほどの歳の客に言葉責めされながらキスされ、フェラさせられるカトリーヌ→側位で挿入され、焦らし責めされた末自分から突かれるのを懇願し、絶頂するカトリーヌ/浴場にて、ローションをまぶした体で客の背中を洗いながら手コキするカトリーヌ→双腎を叩かれるのに快感を感じながら、騎乗位で絶頂するカトリーヌ/2人の客から胸を揉まれ、その快楽に負けてキスを懇願し、蕩けていくカトリーヌ→四つん這いにさせられ、交互に秘所と口とに挿入され絶頂するカトリーヌ/裸同然のドレスを着せられたまま貴族達への接待をさせられながら愛撫を受け、ワインを口移しで飲まされ、自分から挿入を懇願するカトリーヌ/仇敵からのキスと愛撫に蕩かされ、フェラするカトリーヌ→眠る夫に見せ付けるように挿入され、快楽に堕ちるカトリーヌ/若い貴族たちを自分から誘惑し、その体全てを使って奉仕していくカトリーヌ

その他

他国の国王達をその肉体で虜にし、手玉に取っていく、娼婦となったレティシアとカトリーヌと侍女達

≪総評≫
 潔癖な王女、貞淑な王妃が自分から少しづつ快楽に蕩けていくのを大変堪能出来る作品でした。あまりハードでもないですし、凌辱モノが苦手な人にもオススメ出来る作品だと思いますね。

 08/07/30


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