聖徒会長ヒカル
〜淫魔に占領された学園〜


上流階級の子弟が学ぶ聖マリス学園は、妖魔を討つハンターの要請機関でもあった。

退魔師の名家に生まれた巫女少女ユキ、
二丁拳銃で妖魔を撃つ少女シスターセイラ、
そして退魔刀『鬼太刀』を操るヒカルは、
宿敵の妖魔バルムスを苦闘の末ついに倒す。

訪れた平穏な学園生活に少女としての顔を覗かせる三人。
しかし、新たな敵がバルムスを復活させ、ハンターの指導者でもある女教師・琴音を陥れる。

それを手がかりに籠絡されていくヒロインたち。
彼らの目的は、彼女たちに妖魔の仔を産ませることだった。

世界を滅ぼすという妖魔王をこの世に出現させるため、聖女を孕み奴隷に堕とす宴が、いま始まる ―― !!


≪シナリオ・プレイ感≫
 ライターは筑摩十幸氏、松木涼氏の2名。

 妖魔たちによって占領された学園の中、学園を守る退魔士たちが孕み奴隷へと堕とされていく話。
 以前にここから出された『淫堕の姫騎士ジャンヌ』と同じく、二次元ドリームノベルスを原作とした作品ですね。強力な力を持ったヒロイン達が悪役に囚われ、為す術も無く調教されて屈服させられていくという、とてもいつも通りと言って差し支えない展開です。二次元だし。

 構成としては概ね『ジャンヌ』と似たような感じですね。メインヒロインであるヒカルは各種調教を選択していく形式、サブヒロインのセイラ、ユキについては選択肢は無く基本一本道と。で、エンド分岐するまでに選んだ選択肢やフラグによってエンディングが変わっていく、といった感じです。
 オープニングにて調教に至るまでの経緯が描かれますが、それ以降はほぼ全シーンヒロインの調教シーンのみで進行していくため、シナリオ性はかなり薄めですね。個別エンドに入るあたりではいくらか描写はされたりするものの。
 まー基本的にシナリオに期待するような作品ではないでしょうし、一応トゥルーエンドとなるショウエンドでは原作では語られなかった作品のテーマについても描かれていましたので、最低限のものはあったかと。原作のあとがきで『この作品のテーマは「許し」です』とか述べられてましたが、読んだ側としては『正直そんなんあったっけ』ってレベルでしたしねー。
 ですけど、個人的にはもうちょっとシーン間の描写に力を入れても良かったように。ヒロインの心情描写や、学園生徒達からの信頼が失われていき、侮蔑の対象となっていく様子など、そうした描写があった方がヒロインが堕ちていく過程に味わいが出ると思いますし。特に今回はフルプライスなわけですし、そこら辺もっと頑張っても良かったと思いますね。



 えちぃシーンでのシチュも大体は原作同様となってますね。それぞれに妖魔たちにより囚われ、抵抗出来ずに調教されていく、といった感じで。
 それぞれの方向性としては、ヒカルは肉体改造や露出、近親相姦、セイラは淫魔化やアナル、ユキは胸改造や獣姦、といったところでしょうか。あとは全員に共通して孕ませ、輪姦と。原作を読んだ人にも楽しめるようにという配慮なのか、原作とはあまりシチュが被らないようになってたように思いました。
 序盤で身体の感度を高められたりするために最初の方から感じまくりとなってますが、精神の方が堕ちるのは終盤の方になっているため、口では抵抗しながらも与えられる快楽に狂わされていくといったテイストが出てましたね。
 高潔な心を持ったヒロインが敵意、嫌悪、憎悪の対象である醜い男達によって与えられる快楽により蕩かされ堕とされる、そういうシチュが好きなんであれば概ね楽しめるんじゃないかと思います。憎い相手との婚姻届を出され、精神的、肉体的のみでなく社会的にも屈服させられた〜といった下りは結構ツボに。

 ただ少し残念だったのは、複数のヒロインを絡めたシチュが少なめなこと。メインである3人は通常の調教でヒカル+セイラ、ヒカル+ユキでのが1つづつとエンディングで3つ、あとはそれ以外のショウなどのサブキャラを絡めたのがいくらかと。
 こうして挙げてみると数としてはそれなりな気もしますが、出来れば堕ちたヒロインによって責められる〜みたいなシーンはもっと良かったというのが正直なところ。戦うヒロイン凌辱モノですし、仲間として一緒に戦っていた相手により、っていうのは定番だと思ったりなので。
 例えば原作では淫魔化したヒロインによってその能力を使われながら犯され、自身もウィルスに感染し淫魔へと変えられるシチュとか見せ場としてありましたし、そういうのを持ってくるなりしても良かったんではと思いますね。原作を既に読んだ人、まだ見てない人への配慮っていうのは感じられるんですけども、やや行き過ぎてて持ち味を活かせてないような。
 また、ユキと同じ姿をした影武者であるミユキを絡めてのシチュとかもあるんですが、たった1シーンしかなかったりと、設定を十分に使えてないところがあったように。同じ姿を持ち、主君に羨望を持った人形と、色々使いようもあると思うんですが。
 


 その他に気になった点としては、エンディング周りの物足りなさ。
 セイラ、ユキについてはサブキャラはエンド1つで固定されてた『ジャンヌ』と比べると妊娠・非妊娠の2つが用意されてますし、複数エンドも3つとそれなりに用意されてるんですが、問題はメインヒロインであるヒカルでしょうか。トゥルー、バルムスとラブラブ、公開出産の3つと、前作と比べると少なめ。
 加えてトゥルー、バルムスエンドと、エンドに至るまでのシーンがほとんどCGが使い回されてのものなのも、物足りなさを強くさせますね。
 産み落とし、成長した妖魔王によって更に孕まされる、弟を奴隷化、精神幼児化、肉体改造、学園の男子達の精液便所化など、ぱっと思いつくだけでも設定的に色々出来そうですし、ちょっともったいなく思えましたね。
 というか、ラブラブエンドがラブラブしてないような気がするんですが。少なくとも、字面から思いつくようなものではなかったように。
 どうしようもない状況に置かれて屈服させられて仕方なく、といった感が強く、何か違う気がしましたね。前作でも同じようにラブラブエンドがありましたが、あれみたいに身も心も完全にかつての敵に依存した、そんな姿を見せてくれた方が良かったと思います。

 あと残念だったこととしてはアナスタシアの扱いでしょうかねー。
 サブキャラですし数シーンあれば御の字だったんですけど、独立したシーンは全く無く、全員妊娠エンドにて、既に完堕ちした姿が描かれる程度でしたし。ショウ(♂)にだって独立して1シーン、ヒロイン達との絡みで数シーン用意されてるわけですし、出来ればそこまでの調教過程をなんぼかでも描いて欲しかったです。
 小説ではヒロインの危機を救おうと忠告しても聞き入れられなかったりモツ抜かれて生きたまま剥製にされたりと散々な役回りでしたし、ゲームでくらいもうちょい良い目見させてもよさそうなものだと思うんですが……原作者とかから嫌われでもしてるんでしょーか、彼女。どのヒロインよりもきっちり堕ちきってたりそのままヒロインを責める側に回ったりと、描かれ方としてはそれほど不満は無かったんですけども。

 ……しかし、悪いとは思わなかったんですが微妙に幼児プレイが多かったですね、今回。オムツ履かせたり精神を幼くするなどして犯したり。オムツ履かせたままランドセルを背負わせてとか、どんだけ業が深いのか。トゥルーエンドではオムツが手放せない身体になってたりですし。
 少し前に筑摩氏が出された『聖奴隷ローザ』なんかでもありましたけど、近頃そういうシチュが彼の中でブームにでもなってるんでしょうか。

≪グラフィック≫
 原画家は亀井氏。
 CGは全100枚、内訳はヒカル:38、セイラ:24、ユキ:25、その他・複数:13。
 差分は3〜20枚ほど。

 原作での挿絵と同じ方、ということで原作の雰囲気は出せていましたし、概ね出来も良かったと思うんですけど、いまいち出来が不安定だった、っていうのは少なからず感じられたように思いますね。
 なんというか、ところどころ頭と身体のバランスがおかしかったり、微妙にデッサンに違和感を感じるものが散見されました。CGの数自体は十分ありますし、ボテ腹での立ち絵なんかも豊富で良かったんですけど、そこら辺はもうちょっと改善の余地があったと思います。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲は無く、BGMは全20曲。
 BGMは日常シーンなどでの明るめな曲調、戦闘シーンなどでの緊迫した曲調、凌辱の際の暗くダウナーな曲調と、各種揃ってる感じですね。力を入れてるのか、出来としては結構良かったんじゃないかと思います。『鬼太刀』とか好きでしたね。

 ボイスの方は特に問題なし……とは思うものの、個人的にはもう少し名の知れた方とか持ってきても良かったとは思ったり。ヒカルとか、もっと凛々しい声とか出せる人のが良かったと思いますね。葉月の好みだと芹園みや嬢とかかわしまりの嬢とか。

≪システム≫
 フルインストールで2.3G、ディスクレス起動可。
 ビジュアルアーツ系のいつものシステムですね。コンフィグを一度に纏めて行えないのも不便ではあるんですが、やっぱり実用ゲーでワンクリックでウィンドウ消去が出来ないのは葉月としては結構マイナス。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全94シーン。内訳はヒカル:40、セイラ:21、ユキ:24、その他・複数:9。

 シチュとしてはほぼ全シーン、ヒロインを快楽の虜とし、妖魔の王を孕むための母胎へと変えていくための調教となってますね。シナリオの方でも書いたように、それぞれのヒロインの傾向としてはヒカルで各種肉体改造、露出、近親相姦、幼児プレイ、セイラで淫魔化、アナル、ユキで胸改造、獣姦、全員に共通して輪姦、触手といった感じとなってます。
 また、ヒロインを妖魔の母胎とすることが目的なだけあり、孕んだ状態でのも割かし豊富に思えましたね。10種あるエンドの内、およそ9つでは孕まされてますし。ですけど、産み落とした子供に犯されるようなシチュが無かったのがかなり残念。『ジャンヌ』であったみたく、『種族が違うこともあって、短期間で大人ほどの身体に成長した〜』とか理由付けられたと思うんですけどねー。

 プレイ内容としては愛撫、フェラ、シックスナイン、自慰、パイズリ、道具、各種体位、アナル、輪姦、獣姦、触手といったところ。こうした凌辱モノとしてはオーソドックスなのは揃ってたと思います。
 ただ、ヒカルで幼児プレイの際の失禁、セイラで浣腸して排泄させたりといったスカシチュがいくらかではありますがあったりなので、そこは注意しといた方が良いかもですね。

 質尺もそれなりにありましたし、シーン数自体も豊富なので、輪姦や触手、孕ませに抵抗無ければ概ね満足出来るかと思います。美しく気高いヒロイン達が、醜い妖魔たちによって犯され堕とされる、そんなシチュを堪能出来ましたね。……これで原画さえ安定してればなあ。

≪気に入ってるシーン≫
ヒカル
触手に拘束されたまま全身を性感帯へと改造され、全身を触手に責められながら連続絶頂させられていくヒカル/拘束されたまま触手を挿入され、自分の胎内を見せられながら子宮を直に弄られていくヒカル/屋外でキスされ蕩かされ、生徒達に見られ軽蔑されながら両穴に挿入されるヒカル/体育倉庫内、拘束されたまま背面座位で子宮まで犯され、焦らし責めに悶えさせられ婚約を誓わされながら絶頂させられていくヒカル/体育倉庫内、秘所を犯されながら、アナルを犯される弟とのシックスナインをさせられるヒカル/テスト中、履かされたオムツの下を弄られながら哺乳瓶に入れられた精液を飲まされ、クラスメイト達の見ている前で失禁絶頂させられるヒカル/下級生達が見ている前でオムツを履かされ精神を退行させられ、琴音の胸を舐めながら失禁させられ、弟にその処理をされながら失禁絶頂させられていくヒカル/故郷の街中で拘束された姿を衆目に晒させられ、快楽を得るため自分から挿入を懇願し、子宮まで犯される姿を撮影されながら絶頂していくヒカル/目隠しされたまま放置され、顔見知りたちの男達にフェラでの売春をさせられ、更にフェラさせられながら挿入され子宮を犯されていくヒカル/公衆トイレに拘束されたまま肉便器として放置され、顔見知りの男達によって輪姦されていくヒカル/媚薬によって身体を蕩かされ、身体を操られた弟との近親相姦をさせられ、改造された子宮への射精に弟の子供を孕まされていくヒカル/全校生徒の見ている前で拘束され弟に孕まされたことを告白させられ、更にボテ腹になった身体を弟に犯され衆目の中出産させられるヒカル/包帯を巻かれ動けないまま挿入され、子宮を責められながら結婚を誓わされ、連続で種付けされていくヒカル/フェンスに手錠で拘束され、生徒たちに見られながらボテ腹になった身体を犯され、生徒達にぶっかけられながら絶頂させられていくヒカル/触手に拘束されながら騎乗位で挿入させられ、触手によりアナルや尿道、ボテ腹を開発され、改造された胸から母乳を噴出しながら絶頂させられていくヒカル

≪総評≫
 原作や過去作である『ジャンヌ』を知ってる身からするとやや物足りなさっていうのはあったように思いますが、基本的には概ねヒロイン凌辱調教モノとしては良作と言って良い作品だったと思います。
 正義のヒロインが醜い男達によって犯され汚されていく、そういうシチュが好きならばまず満足出来る作品でしょう。

 09/07/30


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