隷嬢学園2
〜嗜虐の花園〜


かつて男に恐れるものなどなかった。約束された将来。美しい婚約者。男は何不自由なく人生を謳歌する……はずだった。

一人の少年の策謀にはまり、男はどん底へと落とされる。手の中にあった輝かしき未来が、音も立てずに消えていったのだ。このままでは死んでも死にきれない。男は再起を誓い、過去との決別を計る。
男が再起するために選んだ舞台は、新たに赴任した名門女学園。男を貶めた少年は奴隷を使い、男を罠に掛けた。だから男は自分も奴隷を手に入れる事で少年に並び、そして少年よりも上に立とうと考えたのだ。

成績不振者を対象に行われる『学力強化合宿』。この学園行事と教師という立場を利用し、うら若き乙女達を欲望のままに汚す… けがれ無き者を淫らな性奴隷に堕とし、性奴隷は新たな性奴隷を生み出す。そして学園は快楽と虐げを求める花達の淫らな花園へと姿を変えていく。
そうして令嬢たちを次々と毒牙にかけていくうち、男は学園の過去に触れる事になる。そう、この学園に隠された真実… 『令嬢連続殺人事件』。未だに噂になっている忌まわしき事件。華々しい女学園の裏に隠された真実は、男にどう降り掛かるのか?

男──井上慶介の歪んだ更生劇が、ここに開幕する。


≪シナリオ・プレイ感≫
 許婚を寝取られたので、その相手と対等になるために自分も奴隷を持とうとする前作脇役の話。
 ライターは祝氏。

 ……まあ、なんというか、ですね、うん。十分過ぎるくらい予想出来た範囲内のものでした。発売前からそれなりに不安な点は散見されてたんですが、まあ大丈夫だろーと希望的観測の元に手を出してみたら案の定、そういった不安点が概ね悪い方向にビンゴという……。

 ライターが処女作『凌姫』からずっと書かれてきた三頭獣氏から、これまで凌辱モノの経験無しの祝氏に変わった時点である程度危惧すべきでしたね。
 イベントやえちぃシーンのひとつひとつのシーンの尺は前作より大体ボリュームアップされてるんですが、なぜかこう……えっちく感じることが無い、というか。CGは普通にえっちく描かれていますし、そう感じはするんですが、テキストがそれを阻害している感じが。
 妙に淡々としていてねちっこさが足りなく、あっさりした印象を受けてしまいますね。もうちょっと書いて掘り下げた方が良いと思うところで終わるのが多々見受けられたりと。
 主人公が射精することを伝える→ヒロインが拒絶・抵抗する描写無しに速攻射精、だとか、いよいよヒロインの処女を奪うことを告げたと思ったら速攻で破瓜、だとか。そういうのはぱっと終わらせずに、もっと焦らすべきところだと思うんですが。

 また、殺人事件というサスペンス要素を入れたことについてもやはりというか、いまいちですね。涼風ルートで触れられる程度です。他ヒロインに直接関係してることでも無いですし、何より主人公にも一切関わりの無いことですし、所詮他人事でしかないため。
 
 個人的には、『隷嬢学園』で魅力だったのはいくら凌辱しようと心を折らないヒロインだったと思うんですよ。犯しても犯してもまた抵抗の意思を見せる心。いや、若干の美化があるのは否定しませんが、概ねは。
 なので、今回においてのヒロインの堕ちる速度がかなり早いのは興冷めでしたね。凌辱2回もすればもう堕ちるまでは行かなくとも抵抗出来ない状態には行きますし。全ヒロイン共通で。そしていつの間にか完全に堕ちてたりと。

 ヒロインの中でお嬢のキャラは結構面白いかと思いましたが、凌辱ゲーで出すべきではなかったですね。高飛車よりか見ていてコミカルで良いんですが、こういった凌辱モノにはそぐわなかったような。主人公からトレーニングと称されて凌辱を受けて、処女を奪われようと奴隷呼ばわりされようと徹頭徹尾『トレーニング』であると疑いもせずにいるのは流石にどうよ、と。

 ゲーム期間は合宿中の60日間。……あの、丸2カ月間生徒を学園に泊り込ませてっていろいろ問題ありません?
 流れとしては前作と同じく、1人のヒロインを集中して攻略、大体のイベントを見終えたら次のヒロインへ、の繰り返し。今回もラスト近辺までは完全に共通で行けますね。攻略利用すれば大体平行して行けますが、そうでないと数十日同じノリの繰り返しになるのが。サイクス作品はここら辺処女作『凌姫』から全く進展してません。
 マップ移動で攻略するヒロインを選んでいく形式なんですが、この点はむしろ改悪と言っていいレベルですね。
 前作までと違い、移動先にカーソルを合わせないとそこに誰がいるかが分からなくなってたり。大体どこにいるかヒロイン毎に傾向はありますが、それでも10ヶ所近くあるため結構な面倒があります。

 エンディングは麗子、桜子、夏樹に1つづつと、結依、涼風、優奈に2つづつ、そしてハーレムエンドの全10。

 その他としては……せっかく脇役キャラ出したんですからもうちょっと有効に使った方が良かったんじゃ、と。優奈に青葉と、ほとんど出番無いですし。
 青葉とか、せっかくの男性キャラなんですからこちら側に引き入れて欲望に目覚めさせ、それまで親しくしていた結依や夏樹を犯させるとか、いろいろ使い道あると思うんですけど。
 ……というか、生徒を奴隷にしようと決心したきっかけになった前作の主人公が、寝取られた許婚を袖にして他の女と結婚してるとか、もう今回の主人公が哀れに見えますねー。まあ、ふたなり担当が出てきた時点でなんとなくそんな気はしてましたが。

≪グラフィック≫
 原画家は藤井一葉氏。
 CGは全92枚、差分は1〜5枚程で、全体としてはそれほど多くは。

 前作『終末医凌』を挟んで久々に見ましたが、大分レベルアップされてますね。この作品での良心。塗りが少し濃い目ではありますが、大体は上手く描けていたかと。
 それだけにその魅力がテキストで殺されてるのが惜しかったです。

 ……しかし、毎回恒例の新体操ばりの無茶苦茶な体位でのシーンが無いと、これはこれで寂しいものがありますね。 

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲はカンナユリ嬢でOP『回転木少女』、草柳順子嬢で劇中歌『SimpleRoad』、BGMは全14曲。
 全体的に暗めな曲がメインですね。突出した曲があるわけでも無いですが、作風には合ってました。

 ボイスの方も悪くは無いですね。かわしまりの嬢、草柳順子嬢と。サトウユキ嬢、青川ナガレ嬢はキャラ自身の出番がほぼないのが残念です。
 特にサトウユキ嬢にはもっとはっちゃけたキャラでやって欲しかったかな、というのが正直。残念に思うのを実感すると順調に毒されてるのが分かりますが。

≪システム≫
 フルインストールで930MB、ディスクレス起動可。
 右クリック→システムと使い辛いですね。相変わらず進歩が無く。
 通常時は普通にウィンドウからセーブ・ロードと出来ますが、マップ画面だとシステムからでないと出来ない辺りもちょっと不便に感じました。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全シーン。内訳としては麗子:8、桜子:9、夏樹:5、涼風:7、結依:10、青葉:1、優奈:2、複数:16。

 シチュとしては前作と同じく、フェラや輪姦、既に手中に収めたヒロインを利用して絡ませる、といったところ。優奈でふたなりなどはありますが、全体的にそんなに意外性のあるものは無かったですね。

 尺については前作と比べれば長くなり、改善はされてます。が、他から出た最近のものと比べると短めに思えます。長めだと思えるシーンでようやくそれと同程度の長さでした。

≪(絵的に)気に入ってるシーン≫
立後背位で処女喪失する麗子→トロフィーへの放尿/女王様として、女生徒を調教する麗子/拘束され、二穴バイブ責めされる桜子→アナル挿入/コスプレ姿のまま輪姦される桜子/輪姦されたまま、優奈のふたなりにフェラさせられる結依/拘束され、秘所とアナルに大量のローターを挿れられ責められる麗子/ロープで雁字がらめにされたまま、お互いにクンニさせられる結依・麗子/円のようにされ、相手の性器を舐めさせられる結依・夏樹・青葉/結依を責める麗子・桜子・夏樹・涼風/青葉・優奈を責める麗子・桜子・夏樹・結依・涼風→主人公にねだり、恵まれた精液を嬉々として飲み込む5人

≪総評≫
 出来の良いCGにも関わらず、シナリオとテキストが完全にそれを抹殺してしまっている作品。何故に前作までの人を起用しなかったんでしょう……。
 少なくともフルプライスで買う価値は無いですが、値が下がったらCG集として買えばそれなりに元は取れるんじゃないかと。

 08/02/10


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