傷モノの学園III −heaven’s door−
RaSeN


全寮制の学園、St.アルクトゥルス芸術科に所属している少女・西園イスカ。
他人と関わりたがらない性格、辛辣な口調、独特の感性、そういったいくつかの要素によってイスカは芸術科の中で孤立していた。
そんなイスカは、神学科の生徒と交流を深める事になる。

St.アルクトゥルス神学科主席・稲城衣里。成績の優秀さと優雅な立ち振る舞いから、衣里は神学科の中で生徒達の羨望を集めていた。
だが、並び立つ人物が周りにいないという状況が、衣里をまた別種の孤独へと追いやった。

他人から疎んじられる事により孤独になったイスカ。優秀であるが故に孤独感の中へと放り込まれた衣里。
彼女達はまるでお互いの欠けた部分を補うかのように、ごく自然に惹かれ合うようになっていった。

残り一年を残した、春休みの最中。衣里が突然、イスカに向かって持ちかけた『天使ゲーム』という名前の遊戯。
その誘いに対してイスカはその手を取り、学園に解放区を作り出そうとしていく。
二人の間でかわされた約束から物語は動きだし、学園は『天国』から『天獄』へと変貌を遂げた。

寮内で起きるレイプ事件、それを発端に学園内での神学科と芸術科における対立は表面化していく。
そんな中、不気味にも不干渉と静観を決め込む教師達。

やがて、その争いは拡大化し、学園全体を巻き込む凌辱劇へと……。


シナリオ
 
 神学科と芸術科、対立する二つの科を持つ学園が、日々に退屈していた生徒会長、稲白衣里の画策した『天使ゲーム』によって凌辱の舞台になっていく、という話。
 ライターは有島悠也、紅葉一葉氏の二人。
 
 時折入るシナリオ分岐での選択により、いくつかのエンディングへと分岐していく形です。
 ほぼ全てバッドエンド、ハッピーエンドもあるにはありますがおまけ程度ですね。
 短めなため、数時間もあればコンプできる程度の長さです。

 お互いの科のことを蔑みあっていた学園内が少しづつ混乱していくのまでは見れたのですが、敵対関係が本格化してきた中盤以降は唐突にヒロインが捕えられて凌辱される展開がただ続いていくだけと、かなりおざなりになっている印象でした。


グラフィック

 原画は浅賀葵、米倉きひろ氏の二人。メインキャラ以外のキャラのCGは他の方が担当です。
 画風が違うため面食らうことはありましたが、特に悪いとは感じませんでした。
 
 それよりも、真剣に思い悩んでいる心情のはずなのに、口元が少し吊り上がってにやけた表情の立絵があったり、えちぃシーンで男性キャラの顔が描かれてるのが多いのが気になりました。特に後者は萎えます。


サウンド・ボイス

 BGMは15曲。ほぼ全て暗めな曲調ですね。音楽・ボイスともに特に問題は無かったです。
 皐月役の未来羽嬢の演技とか、なかなか狂的な感じが出てて良かったですね。


システム
 
 フルインストールで1.1G、ディスクレス起動可。
 文章が通常シーンではノベル、えちぃシーンではADVに変わるタイプです。

 そんなに不満点は無かったんですが、えちぃシーンでのバックログが1メッセージ単位で使いづらいこと、シナリオ分岐でセーブ出来ないことが痛かったかなと。


えちぃ

 回想は全53シーン。
 一回限りの脇役のシーンが20シーンほどとかなり多く、メインとなるキャラのシーンが少なくなっているのがマイナス点です。

 和姦はゼロ、ほぼ全てのシーンが暴力を伴った輪姦シチュですね。殴られながら、蹴られながらっていうのがデフォのため痛々しいです。
 
 あと、ダルマにされてのシチュが多めです。
 初回起動時、タイトル画面に入る前に挿入される場面が手足を切断されて包帯を巻きつけられながら犯されてるのだったときは正直どうかと思いましたねー……。


総評

 暴力の度合いが他の凌辱系のものと比べるとかなり高い作品。
 まあ、そういうのが好きであれば。



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