ふたりのえりか
〜幼なじみと今彼女と〜
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主人公には、過去に幼なじみの女の子・エリカがいました。
エリカはちょっと男勝りなところもある、元気一杯で可愛らしい女の子。隣に住んでいた2人はとても仲良しだったが、エリカの両親の海外転勤が決まってしまい、2人は離ればなれになってしまいます。
引っ越し最後の夜、エリカは主人公と離れるのが嫌で家出をする。しかし、そんな事をしても決定は覆されないことは子供ながらにも解っていました。
エリカと主人公は、二人の秘密の場所で“再会”と“結婚”の約束を交わす。
それから数年後……
学生になった主人公は、両親の援助で一人暮らしを始める。平凡な日常を過ごし、そして恋人も出来ました。
恋人の名は恵里香。少しおとなしく控えめなところが可愛い女の子だ。2人の間にはこれといった進展はありませんでしたが、それなりに順風満帆な日々を過ごしていました。
そして、春休みになり主人公は思い切って恵里香に自分の部屋に泊まりに来ないか? と誘います。恥ずかしがりためらいながらも、頬を赤く染め頷く恵里香。その先に2人の進展があることを密かに覚悟していました。
ところが……そこに、1人の女の子が割り込んできます。突然のエリカとの再会。主人公を強引に取り戻そうとするエリカ相手に、いつもはおとなしい恵里香も一歩も引きません。
主人公は、旧恋人:エリカと現恋人:恵里香の間で頭を抱えてしまいます……。


≪シナリオ・プレイ感≫
 突然帰ってきた幼なじみと今の彼女と同棲する話。
 ライターは秋まさき氏。

 プレイ期間が1週間、1日1日もそれほど長いわけでもなく、フルプライス作品としてはまずボリューム不足。キャラを演出するには絶対的にイベント数が足りなく、シナリオとしても基本的に平坦で合間にえちぃシーンを挟んでくる程度で、面白みはそれほどないですし。山場も一応あるにはありますが、ほぼDQNに振り回されるだけっていうのがどうにも……。
 えちぃシーンについても数はこの価格帯で売りにするには24シーンと少なめで、尺も普通程度と弱めでした。
 萌えとえちぃを両立させようとしたものの、結局どちらも中途半端なものになっている印象です。

 ……というか、本当に萌えさせようと思っているか正直疑問だった気はしましたね。エリカの言動がいちいちDQN臭漂わせていて。
 勝気で不器用なキャラにしようとしてるのは分かりましたが、見事なまでに滑っている見本。完全にキャラ立てに失敗してました。口を開き、行動する度に場の空気を最悪なものにするキャラとかって。

 何というか、行動理念が相手の気持ちなんて全く考えることのない、自分の都合だけ押し付けようとする子供のそれなんですよ。加えてその行動が悪い結果を招こうと自分は絶対に悪くない、悪いのは他だというスタンス。
 登場シーンの時点から自分がよそ見していてぶつかってきたのに自分は全く悪くないと逆ギレ、あまつさえ悪いのは主人公の方だとクズ呼ばわり→正体が分かった途端態度一変とか、普通に引きました。
 その後も絵里香の主人公への気持ちを踏みにじることや、機会があれば難癖を付けて虐めることに余念が無いとか、もう……。
 それらの行動を『自分はずっと一途に想い続けてた、だからやっていい』という正当化しようとしてますが、そんな子供の論理を当たり前に振りかざすのを好きにはとてもなれなかったですね。

 姿勢もいまいち定まっておらず、流石に反省したのか『あたしが悪かった、だから仲直りしよう』とフレンドリーになったと思えば、直後舌の根も乾かぬうちに『仲良く出来るわけないじゃんあんな女と』と敵がい心剥き出しにしていびったりとか……何がしたいんですか本当に、この女とライターの方は?
 主人公に隠れてのパフォーマンスならまあ、ある意味打算的ととれなくもないですが、思いっきり主人公の目の前でやるものですから意味が分かりません。

 もう片方の絵里香については普通に良いキャラでしたね。おとなしめで押しが弱いものの、自分の決めたことに対して貫こうとしている芯の強さは描写出来ています。
 自分が悪く言われようとその相手の気持ちを察することも出来る人と、エリカとは完全に対極な位置にいるキャラとして描かれていました。片方が最低な分、天使に見えます。
 主人公の親友の男キャラも出番は少な目ながら気の利く友人として描写されているだけに余計にエリカのキャラが突出していて際立っていましたね。
 一途で健気なのとヒス持ちの真性DQNだったら、どちらに対して魅力感じるのかなんて比べるまでも……。

 エンディングはエリカか絵里香とに1つづつと、ハーレムエンドの3つ。
 選択肢は分かりやすいですし、エンドを迎えたいヒロインを選び続けていれば良いので簡単ですね。
 どちらかのエンドを見ると、ハーレムシナリオが解禁される作りです。

≪グラフィック≫
 原画家はさっぽろももこ氏。
 CGは全80枚、差分は1〜7枚ほど。

 立ち絵での手のひらが異様に小さいのを気にしなければ、特に崩れることも無く、可愛いと思える出来。肉質も悪くないんじゃないでしょうか。

 ……しかし、エリカの目尻を吊り上げた表情の立ち絵は好きになれなかったですねー。そういうことをする場面で多用されるため、性格の悪さをダメ押ししてますし。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲は葉月ゆら。嬢で『Million Kiss』、BGMは全18曲。
 BGMは全体的に明るめでポップな感じの曲調のがメインですね。残りはシリアスな場面で使われる曲。概ね水準は満たしているかと。
 が、えちぃシーンでギャグの場面で使うようなのを使ったりと、かけどころを間違っているのが結構あって素で萎えました。

 ボイスの方はヒロインの2人とも良い演技されていたと思いますね。

≪システム≫
 フルインストールで1.5G、ディスクレス起動可。
 ブラックパッケージ系列で使われているエンジンですね。クイックセーブ・ロードは無いですが、基本必要になるようなのは揃っていますしプレイはしやすかったです。前後の選択肢にジャンプ出来るので、2周目以降やり直す際便利でしたね。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全24シーン。内訳としてはエリカ:8、絵里香:7、ハーレム:9。

 シチュとしては、エリカのは彼女から積極的に求められての受け、対する絵里香の方は逆に主人公の方からの攻めといった感じで差別化されてますね。ハーレムでは彼女達からのものが多め。
 内容は愛撫、フェラ、シックスナイン、手コキ、足コキと、概ねオーソドックスな感じです。変わったので女体盛りとかありましたが。
 コスチュームは基本2人とも私服ですが、いくつか制服、セクシーランジェリー、メイド服、裸エプロンでのシーンもありますね。

 悪いものではなかったんですが、正直、面白みは薄めかなーと。そう濃い目というわけでもありませんし、尺も普通といった程度ですし。
 というか、フルプライス作品としては絶対的に量が足りていないですね。シーン数も少ない部類に入りますし、もうちょっとあって良かったかと。

≪総評≫
 フルプライスとしてはかなりボリューム不足感が否めませんね。せめてミドルプライスが相応な作品。
 エリカのキャラ立てが悪すぎて悪い意味で他の部分を食ってしまっており、全体の雰囲気が結構悪くなっていてあまり好きにはなれなかったですね。

 08/04/21


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