戦乙女ヴァルキリーG
〜戦乙女たちの黄昏〜
ルネ


神々と魔族たちの最終戦争・ラグナロクが終了した後のミッドガルドは、いまだ混沌が支配していた。

かつて、暗黒騎士団長を務めていたデュークは天界の至宝・ヴァルキリーたちを虜にし、ミッドガルドの混乱に乗じて魔界の勢力のほぼ半分を手中にして、荒れ果てたミッドガルドに自分の王国を建設しようとしていた。

そして、ラグナロク後に一命を取り留めたアリーヤや、父親離れしたヒルデガード、デュークに骨抜きにされたファフニールなどに国作りを協力させ、夜は夜で肉棒に奉仕させるという生活を送っていた。

そこに、天界に帰ったはずのレイアが戻ってくる。オーディンが遁走した後のアースガルドお混乱を収めたレイアは、デュークのことが忘れられずに 『ミッドガルドの民を守る』という名目でやってきたのだ。

レイアが戻ってきたことにやぶさかではないデュークだったが、アリーヤをはじめ、ハーレムにまた女神が増えてしまうということで、ひと騒動が起こってしまう……!?


≪シナリオ・プレイ感≫
 ライターは桃梨蜜柑氏、川原圭人氏の2名。

 『ヴァルキリー2』トゥルーエンドのその後を描いた、前作、前々作のファンディスクという位置付けな作品ですね。
 当然、それらをプレイした人向けな作品となっているんですが、全体的に和姦シチュオンリーとなっているため、これまでのようなヒロインを凌辱して屈服させていくというテイストを期待してると、ちょっと肩透かしを食らう面はあるように思いますね。ほとんどコメディ風味なほのぼのハーレムといったノリですし。
 まあ、『2』のエンド後ということでヒロインはロキ以外全員既に篭絡されて愛奴隷化済み、主人公にしても野望を完遂して一王国の主となり随分と丸くなってと、凌辱する必要性が存在しない以上仕方なくはあるんですが。それぞれが独立したオムニバスシナリオとかならまだ凌辱が入る余地もあったんでしょうけども、今回はそうじゃないですしね。



 構成としては、初めはレイアとのエピソードのみとなっており、そこで発生する選択肢によってアリーヤやヒルデガードなど、他のヒロインのシナリオも選べるようになっていくといった作り。適当にやってても全て出ますので、そう難しいものではないですね。
 
 で、どのヒロインのエピソードにしても共通してえちぃシーン中心でシナリオ性薄めなものとなっており、それについては下手にシナリオ要素入れられてもしょうがないので別に良いですし、基本和姦オンリーなのもそう気にはしないんですが、ちょっと個人的にはあまり良い出来とは思えなかったかなー、というのが正直なところ。
 なんというか、えちぃシーンにねちっこさが足りないんですよね。本編のと比べて。
 全体的にシーンの尺がそれほど長くなく、描写なんかもあっさり気味なせいか、じっくりとヒロインを責めるといったテイストに欠けている印象でした。別に凌辱だろうと和姦だろうと濃ければ良いんですけど、そういう味はもうちょっと押し出して欲しかったところ。せめて、これまでのシリーズを手掛けたライターを持ってきてもらいたかったですね。
 加えて、後述するようにCGの方も過去作と比べてバランスがおかしかったりするのが結構あるのも痛かったです。

 そのこともあり、作品自体のボリュームにかなり難がありますね。
 普通にプレイしたとしても2、3時間あればフルコンプ可能だったりと、ミドルプライスなのを考えてもちょっと短めなのは否めませんでした。

≪グラフィック≫
 原画家は田丸まこと氏。
 CGは全60枚、差分は1〜7枚ほど。ファンディスクとしては妥当なところでしょう。

 このシリーズではいつも通りな方ですね。快楽に蕩けた表情や肉感多めな描き方は毎度のことながら気に入ってます。
 ですけど、本編のと比べるとCG面でちょっと劣化してるような気は少なからずあったように思いますね、今回は。
 OHPでのファフニールのCGとか見ると分かるんですが、一枚絵での顔の描き方が微妙に面長なものになっていたりと、これまでのをプレイしてきた身からすると違和感が。
 またそれ以外でも、顔と体のバランスがかなりおかしく思えるようなCGがたまにあったりと(例:体操服姿のレイア&アリーヤ、フェンリルでのパイズリなど)、いまいち安定感に欠けていましたね。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲は無く、BGMは全22曲。
 前作から引き続いての曲がメインですね。作風に合った、ファンタジー風の曲調のものとなっています。聴き辛い曲もなかったですし、概ね水準以上ではあったかと。

 ボイスの方も特には問題ないですね。今回数少ない、手放しに褒められるところでしょう。一色ヒカル嬢にサトウユキ嬢、かわしまりの嬢に白井綾乃嬢と、鉄板な方も多く、上手い具合に演技されてました。

≪システム≫
 フルインストールで2.19G、ディスクレス起動可。
 マリゴールド系列でのいつものシステムですね。プレイに必要になるのはほとんど揃ってますし、不満に思うようなことはなかったです。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全23シーン。内訳はレイア:2、アリーヤ:4、ヒルデガード:4、ファフニール:3、スクルド:1、ロキ:3、フェンリル:3、複数:3。

 シチュとしてはほぼ和姦オンリーですね。ロキに限り屈服させるための凌辱調教となっていますが、それ以外のヒロインは全員既に調教されて主人公に心酔した愛奴隷と化しており、甘さ多めな和姦が大半を占めてます。ヒルデガードが視姦性癖持ちなために衆人環視の中でのものが少々あったりはしますが、それにしても凌辱テイストは薄めですね。とりあえず、これまでのみたいな凌辱シチュを期待するべきではないでしょう。

 プレイ内容はキス、愛撫、フェラ、手コキ、パイズリ、各種体位、アナルといったところ。それほど変わったシチュはなく、全体的にオーソドックスな感が強めですね。輪姦とか、そういった類のものは皆無。
 競泳用水着やら体操服(ブルマ着用)やらセーラー服やらを着てのコスチュームプレイなど、世界観的に無理があるだろそれとか思わなくもないですが、そこはまあファンディスクということで。

 シナリオの方でも書きましたが、ライターがこれまでと違うのもあってかちょっと出来についてはあまり良くはなかった気がしましたね。全体的に描写があっさりとしていて味気ないというか。尺も基本短めなのがそれに拍車を掛けてました。

≪総評≫
 前作の後日談シナリオとしてはつまらなくはないんですけど、メインとなるえちぃシーンが全体的にいまいちなため、高評価は付け辛い作品になってますね。シリーズファンでない限りあまりオススメは出来ないかと。
 濃いえちぃシーンが売りだったわけですし、そのファンディスクというならもう少しその面に力を入れても良かったとは思いますね。

 09/02/04


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