オトメクライシス


女の子を人形のように縮小させコレクションする、次元を渡って逃げる犯罪者のロリ魔法少女 「ローリエ・エスプレット・マジョラム」と、次元を超えてそれを追う女子学生変身ヒーロー「星咲緋色」の物語。

女の子を誘拐し逃げるローリエをついに追い詰めた緋色。だが、緋色のスキを突き、ローリエは次元転移を試みる。
何とか食い止めようとするが無常にもローリエは次元の亀裂へと消えていってしまう。
しかしその次元の亀裂からたくさんの女の子の声が!
ローリエが誘拐した女の子達が、次元転移の衝撃で放り出されてしまったのだ。
とっさに助けようと、次元の亀裂に飛び込む緋色。

「アヴァター」へ流れ着いたローリエはコレクションの回収と、新たな女の子をゲットするために、緋色は女の子達の保護とローリエ逮捕のために、それぞれのアヴァターでの物語が今、始まる。


≪シナリオ・プレイ感≫
 いくつもの平行世界の根幹となる世界『アヴァター』で女の子を誘拐していく少女と、それを追う少女たちの話。
 ライターは大月佑佑氏、穂波太郎氏の2名。
 
 緋色、ローリエの2人の主人公を選択してそれぞれの視点からの物語が展開していくわけですが、非常に薄っぺらかったです。
 ただ新規ヒロインor歴代の戯画作品ヒロイン登場→ちょびっと会話入って速攻戦闘→戦闘終了後、その相手との百合シチュ入るか入らないかで各ヒロインを保護or人形化して次の話、っていうのが10セットばかし続いていくだけで、それ以外の中身なんてありません。
 過去作品ヒロイン毎のイベントもほとんど無く、本当にちょい役で出る程度です。『チアフル!』からの2キャラに至っては戦闘前イベント以外ありませんし。『ヴァリアブル・ジオ』のキャラも似たようなもんでした。
 まあ緋色ルートでは保護したヒロインを仲間にしていくためローリエよりかヒロインと絡むイベントは多いですが、特筆するような点でもなし。
 どちらのルートにせよ選択肢による分岐なんかは無い一本道で1周1、2時間もあればクリア出来る程度の長さのため、ボリュームも皆無でした。コンプまでのプレイ時間、3時間行くか行かないか。
 緋色、ローリエ両方のシナリオを終えるとグランドエンディングに行けるようになりますが、取って付けたみたいな感じです。

 メインとなる戦闘パートは『デュエルセイヴァー』、『Xross Scramble』と同じですが、近作のはタイマンということでこれまでのような1対多数の敵ではないため、一気に必殺技で薙ぎ倒すような爽快感は無くなってます。
 戦闘バランスも微妙で、基本的に適当に攻撃しつつ技掛けてれば大抵の戦闘は勝てるんですが、最後の方になるといきなり難易度跳ね上がって開幕から相手がハメてきたりと。まあ、難易度設定があるのでそう難しくはないんですが。
 各ヒロインから得た技を組み合わせたり、サバイバルモードなんかのオマケなんかのやりこみ要素も一応ありますが、そう面白いものでもないかと。

 ……単なる駄作ならまだ良かったんですが、プレイしていて今までの作品のヒロインのファンをバカにしている感じが殊更に嫌でしたね。ほら、人気出たヒロイン出しときゃいいんだろ? みたいな印象が強過ぎて、純粋に苦痛でした。
 ほとんどのヒロインがただ出しただけでイベント無いのもそうですが、何よりも、ローリエ編では各ヒロインを人形にして回ることになるんですが、その際に入るえちぃシーンが無理矢理押し倒されてレイプされるものとか……。
 尺も非常に短いですし描写もぺらいのが救いですが、あまり良い気分ではなかったですね、見ていて。むしろかなり不快でした。プレイ中自分でも『あー今、葉月すっげー冷めた目してるんだろーなー』という自覚ありましたし。やるんだったら新規ヒロインでやりましょ〜よそんなのはさあ……。原作レイプしてまでやることじゃないでしょうよ……。

 ……しかし、物語の元凶になってるのが分かってるなら最初からそっちを何とかすればいいんじゃ、っていうのは野暮ですかねー。
 というか、男キャラ出した意味が一切無いんですが。立ち絵あるのに。

≪グラフィック≫
 原画家は菊池政治氏、ねこにゃん氏、秋雨前線氏の3名。
 CGは全77枚、差分は1〜3枚程。
 ですけど、実際のところ一枚絵と言えるのは46枚ですね。31枚はヒロイン登場時の立ち絵+紹介文のCGで消費されてるという体たらくっぷりです。

 とりあえず、絵的には崩れることもなく、概ね問題ないクオリティかとは思います。
 ですけど、せっかくのクロスオーバー作品なんですから他作品同士が絡むのももうちょっと欲しかったですね。『姫さまっ』と『パルフェ』でパフィン・カトレアのぐらいしかないですし。
 まあ、それを活かすようなイベントなんてほぼ無いに等しいので描くにしても原画家の方に酷な話なんですが。

 あと、なんとなくねこにゃん氏のCGの塗りが微妙に暗くなっていて劣化している感が。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲はRita嬢でOP曲『CRISIS BEAT』、BGMは全63曲。
 ボーカルのは普通に燃えゲーらしい曲調ですね。テンポ良く、熱い曲です。本編とは似ても似つかない。
 BGMは各作品から持ってきてます。大半を占めてるのは『デュエルセイヴァー』系ですね。全体的に良質です。

 ボイスの方は今回新規の緋色、ローリエに各作品ヒロインと、概ね問題なく、上手く演技されてるかと思います。

≪システム≫
 フルインストールで1.4G、初回以降ディスクレス起動可。
 戯画系列のいつものシステムですね。かなり細かく設定出来るのは良いんですが、一定以上のビット数がないと強制的にフルスクリーンになってしまうのが不便でした。

≪えちぃ≫
 シーン回想は全13シーン。
 内訳としては緋色・ローリエのが各シナリオ毎ので2つあるのを除けば全て1つづつですね。
 その他で濡れ場があるのは『デュエルセイヴァー』系列ではイムニティ・未愛、ブラックパピヨン・ナナシ、エスカ、カーナ、クレア、リリィ・ミュリエル、ロベリア・ルビナス。
 ねこにゃん氏原画系列では玲愛・翠、パフィン・名取、奈緒子。
 そしてその他として、レベッカと。
 
 シチュは指で弄る程度の愛撫にクンニ、異物挿入程度。あと1シーン触手あったり。
 流石に過去のヒロインをその作品の主人公以外の男と絡ませるのは良心が残っていたのかはばかられ、そのため全シーン百合です。
 緋色の場合は彼女のフェロモン体質でヒロインが興奮しての濡れ場、ローリエの場合は抵抗出来なくさせてのレイプといった感じ。
 ほとんどが10数クリックもすれば終わる程度と、尺も非常に短めです。

≪総評≫
 全体的に非常に中途半端で手抜き感溢れる、完全無欠の戯画マイン。清々しいまでの原作レイプで絶望させてくれました。商業製品で自慰を晒すなと。
 やってることは『Xross Scramble』の単なる二番煎じですし、とりあえず1ファンだった者としては過去の遺産の食い潰しに入ってずぶずぶと堕ちていくのをただただ生温かい目で見守っていくばかりです。

 08/04/12


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