エルフの双子姫ウィランとアルスラ
「私はどうなってもいいから、お姉様には手を出さないで……!」
ルネ


人間やエルフなどの様々な種族が住む世界。

その世界でエルフは貴族と呼ばれ、人間を遥に超える能力と叡智、さらには永い寿命を誇り、高次の存在として世界を支配していた。
ところが奴隷として扱われていた人間たちが反乱を起こし、元々繁殖力が弱く個体数が減っていたエルフたちは、人海戦術で戦う彼らと勢力を拮抗することになる。

だがある時、血を血で洗う戦乱に嫌気が差した双方の国王が、お互いの跡取りを政略結婚させることで和平交渉を進めようとする。
その対象として選ばれたのが、エルフの国の双玉として名高い王女姉妹の姉・アルスラ。
しかし、彼女が人間の王子の下に嫁ぎに行く途中、警備に当たっていた妹の聖騎士・ウィラン共々、何者かに誘拐されてしまう!
エルフと人間、それぞれが相手の責任だとして殺気立ち、徹底抗戦も辞さずという流れの中、新たな 『第3の勢力』として魔物の軍勢が出現する!

はたしてエルフの美人姉妹を誘拐していたのは、この世界で 『あいのこ』として蔑まれているハーフエルフの主人公・ダーシュだった。
彼女たちを誘拐し、凌辱調教しようとする この男の目的は? 魔物の軍勢の正体とは?

平和を迎えるはずだった大陸に、いま再び戦いの嵐が吹き荒れる!


≪シナリオ・プレイ感≫
 誘拐し手中に収めたエルフの双子姫たちを、性奴隷とするために調教していく話。
 ライターはK-TOK氏。

 シナリオとしては概ねいつものルネの調教モノといった感じですね。オープニングで囚われの身になったヒロインを調教して奴隷へと堕としていき、トゥルーエンドとなるルートにおいては真の黒幕なんかが出てきてヒロインと結ばれることになり〜、といった風な。
 いつものことと言えばそれまでですが、ぶっちゃけそろそろマンネリ感を覚えてしまいますね。ここ最近、毎度の如くこんな感じですし、飽きは来てるような。もうほとんどテンプレートになってしまっていて。

 ちなみに、タイトルを見るに人質に取られた姉を守るため、妹姫がその身を盾にして凌辱されるような展開を思い浮かびますが、別にそんなことは全く無しに最初からどちらも凌辱出来ます。



 で、メインであるえちぃシーンですが、こちらもルネではいつも通りのツリー調教でのものが大半を占めてますね。それにいくらかのシーン回想といった構成。
 これまでのと比べると、全体を通して他の男を絡ませることが少なく、割かしヌル凌辱テイストが強めですね。

 まあそれはそれで良いとは思うんですが、今回、内容としてはいまいち味気なさが強かったかな、というのが正直なところでした。
 作品の大部分を構成するツリー調教は過去作である『ヴァルキリー』なんかと同様に、1つのシチュエーションが複数の選択肢により細かく分岐していく(例えば『キスをする』だったら、どんな風にキスをするか→更に愛撫、挿入に行くか、といった感じで)という構成になってるんですが、1つ1つの選択肢毎のテキストが少なめで、いまいちねちっこさが足りない印象。
 例として挙げると、処女膜再生させたり媚薬を使って高感度上げたりといったシチュがありますが、そういう選択をした1、2クリック後にはもう処女膜復活したり好感度マックスになったりと、もうちょっと書き込めるだろうというところをさらっと流すことが、作中かなり多いです。

 また、ファンタジー世界を舞台にした調教モノにも関わらず、その持ち味をほとんど活かせていないのもかなり痛いですね。
 キャラはメインヒロインであるエルフの双子姫をはじめとして、ドワーフやらサキュバスやら獣人やらと、種族的にはそれなりにバリエーション豊富なんですけど、全体的にその調教内容が愛撫したり奉仕させたり普通に挿入して犯すようなものばかりで、ファンタジー世界ならではのギミックを利用してのシチュとかは非常に少ないものとなっていて。
 いくらヌル凌辱とはいっても、調教モノなんですからやっぱりもっと色々な趣向のを見せて欲しかったですね。
 ファンタジー世界ということで、薬や魔法なんかを使って肉体や精神を変化させるとか、お姫様という身分のヒロインにメイド服なり娼婦服なり着せて『ふっ、お前は姫としてよりもそんな服を着て男に奉仕している方がお似合いだ』みたいな言葉責めするとか、現代世界が舞台のよりかは制約に囚われずに色々やりようあると思うんですけどねー。

 あと、以前の『ソニックメルセデス』でも少なからず感じたことなんですが、全ヒロインを通してシチュがどれも似通ってるため、面白みに欠けるところはありましたね。↑のとちょっと被りますが、どのヒロインにしてもやってることはほとんど同じなせいか。
 せめてメインの双子姫ぐらいは異なる性感帯を設定するなどして、それぞれに何かしら特化したシチュを用意しておけば、心証としては大分違ったものになったと思います。

≪グラフィック≫
 原画家はスカイハウス氏。
 CGは全101枚、差分は1〜10枚ほど。

 全体的に崩れることは少なかったですし、概ね上手く描かれてたと思います。
 ただ、肉質多めでむっちりとした感じなのは嫌いじゃないんですけど、若干過剰気味だったようには感じましたね。もっと控えめでも良かったようには。下着越しの乳首の膨らみにしても、浮き出過ぎてて正直下品に思えました。

 あと、双子姫ということで仕方なくはあるんですけど、ウィラン、アルスラと見た目が似通っててちょっと個性が薄めには思いましたね。もう少し、何かしら明確な個性が欲しかったところでした。

 というか、メインヒロイン、サブヒロインとでそれぞれにハーレムエンドあるんですが、その構図が全く一緒っていうのは流石にどうよと思うんですが葉月でも。

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカル曲は織姫よぞら嬢で『Scaret eyes』、BGMは全20曲。
 BGMはファンタジー風の落ち着いた曲調、暗めな曲調といったのがメインですね。出来としては平均的といったところ。

 ボイスの方も特には問題ないですね。メイン・サブと、概ね上手い具合に演じられてたと思います。

≪システム≫
 フルインストールで2.3G、ディスクレス起動可。
 マリゴールド系列のいつものシステムですね。必要なのは揃ってますし、特に不便に思うようなことは無かったです。

≪えちぃ≫
 ツリー調教はウィランとアルスラそれぞれで夜調教が1〜5レベル、朝奉仕が2〜5レベル、双子姫同時調教が1レベル、メイリーンで朝奉仕が1レベルといったところ。
 シーン回想は全37シーン。内訳はウィラン:8、アルスラ:6、メイリーン:2、リンナリンナ:2、複数:3、サブヒロイン(5人×各3回+エンディング):16。
 ウィランとアルスラの回想はほぼツリー調教での各レベル初回時のもので占められていますので、実際のところほとんどサブヒロインのものが回想枠を取ってますね。
 
 シチュとしては一応嫌がるヒロインを無理矢理……といった感じではあるんですが、基本的にヌル凌辱寄りなこともあってか、そういったテイストはそんなにありませんね。サブヒロインの方は初回以外はほぼ和姦と言って良いですし、メインの双子姫の方も調教内容のヌルさ+中盤以降は和姦よりになって行ったりで。

 プレイ内容としては愛撫、フェラ、クンニ、手コキ、パイズリ、シックスナイン、各種体位、アナル、といったところ。サブヒロインとのシーンやいくつかのエンディングなんかでは他の男が見ている前で、とかありますけど、ヒロインを犯すのはほとんど主人公のみとなってますね。
 シナリオの方でも述べましたが、ちょっとオーソドックス過ぎなきらいがかなり強めですね。ファンタジー世界を舞台にした調教モノとしては、ひねりがあまり感じられない、というか。ファンタジーならではっていうのが処女膜再生や媚薬シチュぐらいしかないですし。あとサブヒロインで主人公分身シチュがある程度と。

 質の方も各選択肢に付随するテキストの量が全体を通して少なく、書き込むべきところの書き込みが足りないため、ちょっと味気ない感が強かったですね。
 選択肢を選ぶことで進行していき、それぞれのテキストが積み重なることで1つのシーン毎の尺はそれなりにあるんですけど、個々の描写が薄いためにあまり満足度としては高くなかったです。


≪総評≫
 いまいち、持ち味を上手く活かせていないといった印象の強い作品。ファンタジー世界が舞台な割にそれを活かしたシチュがかなり少なく、全体に渡ってオーソドックスなものばかりで占められているため面白みに欠けますね。
 肝心のえちぃシーンの質の方もちょっと微妙ですし、あまりおすすめは出来ない作品でした。

 09/03/28


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