えれくと!
アストロノーツ・スピカ


主人公・萩原健人が住む町にある 『リリスティア国際学園』。
その学園は、海外からの留学生を多く受け入れている。
健人は、その町の商店街で父が営む花屋を継ぐために、日々修行を重ねている日常をおくっていた。

そんなある日、修行の一環として行っていたボランティア活動先で、一人の美しい少女に襲われてしまう。
その彼女、現代に生きるサキュバスたちの “姫” だというルナとの出会いに加え、彼の持つ生命力の特殊さも相まって健人は、今までとは180度違った人生を歩んでいくことに。

リリスティア国際学園の真の姿―― それは、現代に生きるサキュバスたちの学び舎だった。
健人はそのまま学園に転入することになり、サキュバスたち専門の病院を経営している家のお嬢様や、リリスティア学園の経営主の娘にして高飛車ツンツン娘。
さらにはエロ全開のクラスメイトなどなど、その年の春から健人の人生は一変。
果たして健人は、干からびることなく学園を卒業できるのだろうか……???



≪シナリオ・プレイ感≫
 ライターは七央結日氏、尾之上咲太氏、玉沢円氏、すまっしゅぱんだ氏、ヤマガミユウ氏の5名。
 生きるために多くの精気を必要とするサキュバスでありながらも他者の命を奪うことへの抵抗からそれを嫌い死を待つばかりだったサキュバスの姫であるルナを救ったことで、以降も彼女をサポートしていくためとサキュバスたちの通う学園で生活することになっていく、というのがシナリオの主な流れ。

 サキュバスというと豊満で性に奔放なお姉さんに押し倒されて嬲られなじられ搾り取られるみたいなもんむす的シチュを思い浮かべますが、今作の場合はヒロインとの交流を通じてお互いに想いあい、そうして恋人となった上でのシーンに重点が置かれていてと、全体を通して恋愛色が強く押し出された作品ですね。
 オープニングでルナとの馴れ初めがじっくりと描かれるように実用ゲーとしてはヒロインと結ばれるまでの過程に結構力が割かれており、日常やイベントを通じてヒロインに魅力を感じさせてからえちぃシーンを展開させていくため、より味わいを強めていたように思いますね。
 転校するきっかけとなるルナとの馴れ初めが描かれる導入部以降は共通ルートで作中でのサキュバスの設定についての説明や各ヒロインとの交流、意識されるきっかけとなるイベントが描かれ、えちぃシーンが集中する個別ルートまでは少々時間が掛かりますが、私的にはそうした好意の背景などの部分を描いて欲しいと思うので良かったです。

 また、サキュバスという題材ながら初々しさという面がかなり押し出されたものとなっているのも印象的でしょうか。
 他から精気を得て生きる存在と描かれるものの現代では技術の発達により薬で解決出来るので男性を襲う必要が無いためと、ヒロイン全員知識こそあるものの異性と触れ合ったことは少なく実体験はゼロ、男性のものを見たこともなしという状態とあって、全員主人公との初めての行為に対して戸惑い頬を紅くして望むものとなっていて。ヒロインと結ばれるまでの過程もあって、そう恥ずかしげに振舞う姿には微笑ましさを感じました。
 ティアについてはライバルであるルナから奪うためと主人公を押し倒し、快楽で篭絡しようと手コキしてきたりしますが、初めての行為と感触に初心な反応を見せ、出された精の感触と充足に彼のことを意識するように、とサキュバスならではの馴れ初めを見せてくれるのでこれはこれでと。
 
 初心で実体験こそ無いものの序盤からえっちぃことに積極的だったりアブノーマルな行為も受け入れたり、魔族らしく巨乳化や分身してのセルフ4Pなどといった魔術を使ったプレイもあったりとサキュバスならではな部分と併せて、サキュバスらしさとらしくなさを上手く活かしつつ和姦モノに昇華されていたように思いますね。
 個人的にはリエルルートとか、サキュバスながら奥手で恥ずかしがり、えっちぃことにまるで耐性の無い彼女に自信を持たせて徐々に積極的にさせていく流れが結構好きでしたね。日常イベントも他と比べて多く感じられたのもあり、サキュバスな彼女と恋人になって、といった作品のテイストが良く出てるように感じられて。
 


 シナリオについては良くもなく悪くもなく、といったところ。
 オープニングでの作品の導入部となるルナとの馴れ初めのあたりは結構シナリオとしても悪くなかったと思うものの、以降の共通ルートではサキュバス学園での日常が描かれ、個別では終始恋人となったヒロインとのいちゃラブ描かれてと、展開としてはやや単調な印象でした。
 一応恋人になる下りや個別ルート終盤ではいくらか山もありますが、全編通して人間である主人公にしろサキュバスであるヒロインやその他サブ、モブキャラにしろお互い種族が違うことに特に偏見も無く好意的、加えてサキュバスはパートナーとなる人間を見つけて結ばれることが幸せであり、親からして男性の家に2人きりでのお泊りを推奨してたりと、むしろどうすればトラブル起きるのこれな状態のため、種族や立場の違いが将来壁になるんじゃないかとちょっと憂鬱になったヒロインを説得して解決、といった程度ですね。

 まあ基本的に甘い雰囲気の中でのヒロインとの純愛和姦を楽しむ作品ですし、そうした面では 特に問題なく楽しめたんですが、唯一気に入らなかったのはルナの扱い
 序盤の時点でものっそいデジャヴを覚えたので懸念材料になってたんですが、上で書いてきたようにオープニング終了時点で『お互いに惹かれていたこと告白しあい結ばれている』という前提があり、加えて個別ルートはヒロイン1人を相手にした純愛が描かれるため、他ヒロイン攻略する場合は必然ルナを振って他に乗り換える形になっているんですよね。『恋人』までは行ってないとはいえじっくりとお互い大切な存在だと描いておいてこうした描き方するのはちょっと……。
 リエルシナリオではそのけじめを付けるのでまだ良いんですが、ティア、ユフィでは少し悪いかなという描写が序盤にある程度でルナとの関係は自然消滅、というか関係自体無かったように描かれるので、見ていてあまり気分の良いものではなかったです。主人公もそうですが、周囲も咎めるでもなく不自然なくらいにスルーし祝福するのは流石に違和感。
 大きな不満はこれくらいなのでここにさえ目を瞑れば良いんですが、正直冷める要因ではありましたね。こうした描き方はヒロインを蔑ろにしてるというか、主人公の格も貶めるようで私的にはあまり。

 というか、ヒロインは全員主人公を意識していてサキュバスなのでえっちぃことに積極的、ダメ押しにサキュバスは一夫多妻制で周りもそれを許容していてと非常に都合の良い設定も明示されてるわけですし、ぶっちゃけこれハーレムルートが本筋とかでも良かったと思いますね。無理に1:1での純愛にしなくてもというか。個人的にはそっちのがすっきりやれたと思う。
 全編通して『自分は人間なんだから相手は1人に絞るべきだ!』という主人公のスタンスを貫く形で進むんですが、全員から好意を向けられ共通でメイン4人と行為に及ぶという和姦ハーレムな展開の上でそれを描くので齟齬が生じてる印象でした。
 ルナルートを攻略するとハーレムルート出ますが、それですら複数と関係持った状況に『いやでも1人に絞らないと』で通し結局エリスに落ち着いたり、ちょっと行き過ぎでしたね。『異文化交流』を謳ってるんですし、もうちょっとサキュバス側の価値観に合わせても良かったんでないかと思います。

≪グラフィック≫
 原画家はピロ水氏。
 CGは全134枚、内訳はルナ:33、リエル:29、ティア:26、ユフィ:29、その他・ハーレム:17。
 差分は1〜12枚ほど。

 若干硬く感じるというか少し荒っぽく感じる部分はいくらかありましたが、全体的には安定して上手く描かれていましたね。
 ヒロインの可愛らしさを出しながらもサキュバスらしく快楽に喘ぐ表情や身体の質感などは良い具合にえっちく描かれていてと、それぞれの色をバランス良く出せていたように思います。
 どこかのまとめサイトであったように全体通していやに『くぱぁ』なCGが多いので、そういったのが好きな方にはなかなか満足なんでないかと。私的には、ユフィ先輩あたりで多かったタイツの描写がやけに印象に残ってるような。

 ……しかし、最近読んだ本の影響っていうのもあるんですが、サキュバスとしての姿をとる際の翼や尻尾の付け根なんかはもう少し自然にして欲しかったと思えましたね。そこが少しおざなりに感じたというか、取ってつけただけに見えたというか。
 

≪サウンド・ボイス≫
 ボーカルは向日葵嬢でOP曲『Engage』、yuiko嬢でED曲『僕らの色』の2曲。
 BGMは19曲。シリアスな場面で使われるので暗めなのや緊迫した雰囲気のものがいくらかある以外は日常シーンやいちゃらぶシーンで使われるような、明るめでさわやかな曲調のものがメインとなっていますね。全体的に落ち着いた雰囲気のものが多かった印象。

 ボイスについては特に問題なく、どのヒロインもそれに合った演技をされていたように思います。ただティアの人はヒロインのキャラに対して少し高めに感じたような。
 

≪システム≫
 フルインストールで3.86G、ディスクレス起動可。
 プレイしていく上で必要なものは概ね揃っていましたし、やっていて特に気になることは無かったですね。
 

≪えちぃ≫
 シーン回想は全50シーン。内訳はルナ:10、リエル:10、ティア:9、ユフィ:12、その他・ハーレム:9。
 実際はリエルに11枠、複数に8枠登録されますが、1シーンはルナとの3Pなので上記で換算と。

 各ヒロイン、序盤での意識されるきっかけとなるシーンでは主人公を自分の虜にするべく押し倒してきたり主人公の精気にあてられて陶酔してしまいなし崩し的にフェラされることになったり自宅で夜這いかけられアナル挿入されたりといったサキュバスっぽいシチュが多いですが、回想の大半を占めるのはどのヒロインにしても個別ルートに入り晴れて恋人関係となった状態でのものですね。
 日常イベントでの描写もあってサキュバスながらも初々しく甘い雰囲気での和姦といったテイストが良く出ており、それでいてサキュバスらしく序盤から積極的に様々なプレイを受け入れてと、上手くサキュバスという設定を和姦モノとして活かしたものとなっています。そういった点と併せて大抵のシーンがCG2枠を使いながらの複数ラウンドにまたがったりと、純愛和姦モノとしては十分に楽しめるものだったと思いますね。
 あと、ヒロインの方から積極的にリードして、といったシーンもありますが、ヒロインはメイン・サブ含めて全員性知識はあっても実体験はゼロなこともあってM的な色合いはかなり薄めなので、いわゆるサキュバスっぽいシーンを期待する人は注意ですね。

 プレイ内容は愛撫、フェラ、シックスナイン、自慰、各種体位、アナル、といったところ。概ねオーソドックスなものが基本でしょうか。サキュバスということで序盤からアナルなんかのアブノーマルなプレイも入ってきます。
 また、魔術を使って主人公のブツを巨大化させたりヒロインの胸を巨乳化させての肉体変化的なのや主人公orヒロイン自身を分身させてのセルフ4Pとかも、ヒロインそれぞれでありますね。また、メイド服や水着、ナース服などといったヒロイン毎に併せてのコスチュームを着てのものなども。

 ちなみにおまけルートでは複雑なものがあるような。

≪気に行ってるシーン≫
ルナ
抱き合ってキスしながら気持ちを伝え合った後、服をはだけたままベッドに横にされ愛撫され、そのまま挿入され処女を捧げての行為に喘ぎ絶頂していくルナ/教室の中、机の上の主人公の股間の前で床に座ってフェラしていき、自分も感じながら顔にぶっかけられていくルナ→机の上で横にされて愛撫され、自分からおねだりして挿入され絶頂していくルナ/風呂場にて、一緒に湯船に漬かりながら向かい合いエリスから教えられた言葉攻めを交えながら足コキしていくルナ→浴槽の中で立ち、壁に手をついたまま後ろから挿入され絶頂していくルナ/メイド服を着て誘惑してシックスナインの形で主人公の上にまたがり、そのままフェラしながら同時に秘所を舐められ潮を噴いて絶頂していくルナ→ベッドの上で背面座位で挿入され、キスを交わし胸を揉みしだかれながらの行為に絶頂していくルナ/魔術によって巨乳化し、風呂場に横になった主人公のモノ全体を包む大きさになったそれでパイズリしぶっかけられていくルナ→四つんばいになり、魔力の暴走で2本になってしまった主人公のモノを秘所とアナルへと挿入され二穴攻めに絶頂していくルナ

リエル
キスを交わした後、メイド服のままベッドの上に横にされて胸と秘所を愛撫され、更に秘所をクンニされて潮吹きしながら絶頂していくリエル→ニーソックスだけ残して裸になり、正上位で挿入されて処女を捧げていくリエル/更衣室の中、水着の上からローションを塗されそのまま全身を愛撫され、潮吹きしながら絶頂していくリエル→ベンチに横にされ、緊張しつつも胸を愛撫されながらの挿入に絶頂していくリエル/デートで買った下着を着たまま主人公にまたがり、自分からおねだりしながら騎乗位で挿入され子宮まで精液を受けていくリエル/シャワー室の中、横にさせた主人公のものをローションを塗した胸で挟み込み、乳首を弄られながらのパイズリに自分も感じさせられながら顔中にぶっかけられていくリエル→立ったままロッカーに手をつき恥ずかしがりつつ誘惑し、後ろから挿入されていくリエル/魔術で母乳の出る体になり、そのまま胸を揉みしだかれ更に乳首を噛まれ母乳を噴出しながら絶頂していくリエル→主人公に跨り騎乗位で挿入され、胸を揉まれ母乳を出しながらの行為に素直に快楽を感じながら絶頂していくリエル

ティア
ベッドに主人公を押し倒し、服の上から指で擦りながら誘惑していくティア→露にしたそれをフェラを交えながら手コキしつつも、初めて見るそれに緊張し戸惑いながらも顔中にぶっかけられていくティア/気持ちを伝えた後、ベッドに座る主人公の前にしゃがみこんでフェラし、出されたそれを飲み込んでいくティア→服をはだけてベッドに横にされ、愛撫とクンニに蕩かされた後挿入されて処女を捧げながらの行為に絶頂していくティア/魔術によって4人になり、分身たちが主人公に奉仕する中フェラしていき顔中にぶっかけられていくティア→分身と3人で横になり、分身たちが主人公の手で愛撫される中挿入され、分身たちと一緒にぶっかけられながら絶頂していくティア

ユフィ
保健室の中主人公の指を舐めたことで発情し、ベッドに座らせた主人公の前にひざまずいて初めての行為に緊張しつつもパイズリしていき顔中にぶっかけられていくユフィ/ベンチに座る主人公へと自らフェラしていき、その感触と味に発情し夢中になってタイツの上から指で秘所を弄りながら顔を精液まみれにされて絶頂して行くユフィ/発情し、昂ぶりのまま主人公をベッドへと押し倒し、自らもタイツの上から秘所をクンニされながら夢中でパイズリフェラしていき絶頂していくユフィ→ベッドに横にされ、気持ちを伝え合いながら挿入されて処女を捧げ、その行為に蕩かされながら絶頂していくユフィ/ベッドの上で身体の上にまたがられ、はだけた胸を愛撫されながらパイズリ奉仕していき精液まみれにされていくユフィ→まんぐり返しの形になり、タイツを破られながら挿入され愛撫を受けながらの行為に絶頂していくユフィ



≪総評≫
 『サキュバス』の持つイメージのらしさとらしくなさを上手く和姦モノとして描かれた作品ですね。サキュバスながら初々しい反応を見せるヒロインとの交流を萌えとえちぃシーンの両面で楽しめます。しかし、もう少し路線をはっきりしても良かったですね。

 12/11/23


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